薑汁地瓜湯│サツマイモの黒糖ショウガスープ煮

難易度:☆ 調理時間:30分以内
本日のレシピは『薑汁地瓜湯│サツマイモの黒糖ショウガスープ煮』です。

漢方や中医学で多くの処方に配合される生姜(生薬学ではショウキョウ、食品としてはショウガと読みます)、その薬用としての歴史は古く、最古の本草書《神農本草経》に中品として記載されています。

乾薑

味辛、溫。
主胸滿咳逆上氣、溫中止血、出汗、逐風濕痺、腸下利。生者、尤良。
久服、去臭氣、通神明。生川谷。
《名醫》曰:生楗為及荊、揚州。九月採。
案:《說文》云:薑、御濕之菜也。
《廣雅》云:廉薑也。《呂氏春秋本味篇》
和之美者、陽朴之薑。高誘
注:陽朴、地名、在蜀郡。
司馬相如《上林賦》、有茈薑雲。

これによると「体を温め止血し、汗をかかせて風湿の痺れや下痢を治す」 など現代とほとんど同じ使われ方をしていたことがわかります。恐るべし中国医学です。

《神農本草経》は後漢の時代に成立したとされるのですが、この時代にすでに詳しい解説があることから、はっきりとした資料は現存していませんが、薬用としての起源は更に遡れます。《神農本草経》の時代は生姜と乾姜を区別せず、すべて乾姜という名前で呼んでいたようです。

南北朝時代にパキスタン語でSANKAと呼ばれていたものを、中国語に音訳して「生姜」と呼ぶようになり、漢字の意味から生と乾燥させたものを区別し始めます。南北朝時代に中国と医学交流のあったイランでは医薬品として使われていた記録が残っているそうなので、医薬品としては数千年の歴史があるようです。

このレシピは簡単でおいしく、しかも体を温めて腸をきれいにするという女性にうれしい効果が目白押し!ダイエットのサプリメントを食べるくらいなら、一食をこれに置き換えて食べてみるといいかもしれません。

[材料]
ショウガ ……… 100g
サツマイモ ……… 中1個(300g)

[調味料]
黒砂糖 ……… 適量

[作り方]
1.ショウガは皮をむき、すりおろして汁を集めておく。サツマイモは皮を剥いておく。サツマイモは炊飯器に入る大きさに切っておく。

2.炊飯器の内鍋にサツマイモ、ショウガの絞り汁、サツマイモの上2-3cmほどが水面になるよう水を加え、スイッチを入れる。サツマイモに火が通ったらスープに黒砂糖を適量加えて溶かし、味を調えて完成。

Point!
サツマイモは大きめに切ってから火を通した方が甘く作れます。火が通ってから切るのが面倒くさい方は、最初から一口サイズに切っておきましょう。

普通の鍋や圧力鍋でも作れます。サツマイモに味が染みるようにすこし長めに煮込みましょう。

あらかじめ蒸しあがったサツマイモを使えば、スープで20分ほど煮込むだけで作れます。石焼芋の皮をむき、すこし小さめに切ってから、あらかじめ黒砂糖を溶かしたスープをしみこませるように煮込んでください。


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