怪味醬│怪味ソース
『怪味醬│怪味ソース』とは、なんとも奇妙でどこかコミカルな名前のソースですが実在します。ベースとなるのは先日紹介した『芝麻醬』でそれにいくつかの材料を加えて作ります。
もとは四川省は重慶で発明されたソースといわれており、一口食べると甘、辛、酸などの複雑な味が楽しめることからこの名が名づけられたといわれています。たしかにゴマソースにニンニクと生姜、唐辛子を混ぜて作るといわれれば、誰もが「なにそれ?どんな味になるの?」と首を傾げてしまいますね。
このソースを使った料理といえば『怪味雞』(別名『秧盆雞』)が非常に有名で、こちらは満漢全席にも登場する由緒ある料理です。他にも『怪味鴨』、『怪味豆』などがあり、特に鶏肉との相性がよいソースとされます。
『怪味鶏』は素で茹でた鶏もも肉に、このソースをかけて食べる料理です。作り方は本記事のPointを参照してください。台湾でも四川料理の店で食べられます。
さまざまな材料をベースに作るため、今までのソースとは違って材料が多いですが、調理はただ混ぜるだけ。鶏肉と合わせたときの味はまさに想像を超える奇妙なおいしさです。普通の家庭なら材料の半分以上は台所にあるはずです、一度お試しください。
材料の素になる『芝麻醬』の作り方はこちら。
難易度:
☆
調理時間:
30分以内
材料:
芝麻醬 ……… 大さじ2
ニンニク ……… 2個
生姜 ……… 3g
ネギ ……… 少々
唐辛子 ……… 小さじ1
ゴマ油 ……… 小さじ1/2
醤油 ……… 小さじ1
酢 ……… 小さじ1
塩 ……… 小さじ1/4
水 ……… 大さじ4
作り方:
1.ニンニク、生姜、ネギを細かくみじん切りにする。
2.芝麻醬に少しずつ水を加えサラサラになるまで延ばす。
3.残りの材料を加え混ぜ合わせて完成。
Point:
芝麻醬の粘度によって水を増減してください。数回に分けて水を加えないとダマになるので注意。
ゴマソースは胡麻ドレッシングで代用が可能だと思います
好みで小さじ1の練りワサビを加えると、更に美味(怪味)になります。
大目のお湯で茹でた鶏もも肉に『怪味醬』をかければ『怪味雞│怪味鶏、鶏もも肉のゴマソースがけ』という料理になります。ソースをまぶしてオーブンで焼いても美味です。
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