難易度:☆☆ 調理時間:1時間以内
台南生まれ台南育ちの創作料理『棺材板│府城トースト』のレシピを紹介します。揚げたトーストにホワイトソースやカレーなどを詰めて食べる夜市のメニューで、数年前に台南で生まれた創作料理です。レシピはホワイトソースから作っていますが、市販のシチューの素を使って作ると簡単です。晩御飯で余ったカレーやシチューを使うと数分で作れます。
レシピでは海鮮ホワイトソースで作っていますが、あくまで一例です。好きな具で作ってください。
さて、台湾の首都機能をもつ都市(変な言い方でスイマセン、笑)を聞かれたら誰もが台北と答えるでしょうが、実は台北が台湾最大の都市になったのは近年に入ってからで、清代までは台湾の中心は現在の台南におかれていました。
台湾は明末に鄭成功が上陸し台南に「承天府」という行政府を置くまでは正式な中華王朝の支配を受けていませんでした。(オランダ東インド会社が台南に交易のため居住しておりオランダ統治時代と言われます。)いわゆる蛮族の地とされており、福建省から逃げてきた漢人や倭寇、原住民が跋扈する法外の地だったのです。鄭成功らによる漢人の大量移民が行われ、統治機構も整備され始めます。これが承天府です。しかし明朝の復活は失敗し、1684年に台湾は清朝に帰順、承天府は「臺灣府(正式な名称は"福建省臺灣道台灣府")」と名を変えます。
承天府も臺灣府も現在の台南に置かれており、城壁にぐるりと囲まれた城砦都市でした。この城を臺灣府城と呼び、現在でも一部残る当時の城壁は台南の観光名所となっています。
1875年には当時急成長を遂げ、軍の要衝ともなっていた台北に「臺北府(城)」が置かれ、臺南府は中部と南部を管轄するだけになりました。(この時の台北府も府城と呼ぶことがあります。)そして1885年に「臺灣省」が置かれた2年後、台南にあった「臺灣府」は「臺南府」と名前を変えられ、統治地域が更に縮小されます。(この時の「臺灣府」は台中あたりに置かれました。)そして10年後の1995年には下関条約で日本統治が始まり、台湾の中心は台北へと移り変わっていくのです。
台北を中心に観光しているとなかなか気付きませんが、台南は日本でいう京都のような古都です。清代以前の多数の遺跡や文物が残されている台湾(内省)人の心のふるさとともいうべき場所です。現在でも台南の雅称として「府城」という呼び名がたびたび使われます。看板やパッケージに「府城」の文字を見かけたら台南のことがすぐ思い出せるようにしておきましょう。
そんな台南生まれの創作料理です。確実に子供受けします!
台南生まれ台南育ちの創作料理『棺材板│府城トースト』のレシピを紹介します。揚げたトーストにホワイトソースやカレーなどを詰めて食べる夜市のメニューで、数年前に台南で生まれた創作料理です。レシピはホワイトソースから作っていますが、市販のシチューの素を使って作ると簡単です。晩御飯で余ったカレーやシチューを使うと数分で作れます。
レシピでは海鮮ホワイトソースで作っていますが、あくまで一例です。好きな具で作ってください。
さて、台湾の首都機能をもつ都市(変な言い方でスイマセン、笑)を聞かれたら誰もが台北と答えるでしょうが、実は台北が台湾最大の都市になったのは近年に入ってからで、清代までは台湾の中心は現在の台南におかれていました。
台湾は明末に鄭成功が上陸し台南に「承天府」という行政府を置くまでは正式な中華王朝の支配を受けていませんでした。(オランダ東インド会社が台南に交易のため居住しておりオランダ統治時代と言われます。)いわゆる蛮族の地とされており、福建省から逃げてきた漢人や倭寇、原住民が跋扈する法外の地だったのです。鄭成功らによる漢人の大量移民が行われ、統治機構も整備され始めます。これが承天府です。しかし明朝の復活は失敗し、1684年に台湾は清朝に帰順、承天府は「臺灣府(正式な名称は"福建省臺灣道台灣府")」と名を変えます。
承天府も臺灣府も現在の台南に置かれており、城壁にぐるりと囲まれた城砦都市でした。この城を臺灣府城と呼び、現在でも一部残る当時の城壁は台南の観光名所となっています。
1875年には当時急成長を遂げ、軍の要衝ともなっていた台北に「臺北府(城)」が置かれ、臺南府は中部と南部を管轄するだけになりました。(この時の台北府も府城と呼ぶことがあります。)そして1885年に「臺灣省」が置かれた2年後、台南にあった「臺灣府」は「臺南府」と名前を変えられ、統治地域が更に縮小されます。(この時の「臺灣府」は台中あたりに置かれました。)そして10年後の1995年には下関条約で日本統治が始まり、台湾の中心は台北へと移り変わっていくのです。
台北を中心に観光しているとなかなか気付きませんが、台南は日本でいう京都のような古都です。清代以前の多数の遺跡や文物が残されている台湾(内省)人の心のふるさとともいうべき場所です。現在でも台南の雅称として「府城」という呼び名がたびたび使われます。看板やパッケージに「府城」の文字を見かけたら台南のことがすぐ思い出せるようにしておきましょう。
そんな台南生まれの創作料理です。確実に子供受けします!