難易度:☆ 調理時間:30分以内
"衝"撃的名前のお手軽野菜料理『衝菜|中華風茹でカラシナ』のレシピを紹介します。台湾の一般家庭では余り食べることはありませんが、国民党の退役軍人村などで一時期流行した料理だそうです。元々は湖南、広東料理とされますが、類似の料理は中国中にあります。
衝菜はカラシナ(芥菜)の別名で、材料名がそのまま料理名になっています。調理も超簡単、塩茹でして蒸らしてゴマ油をかけるだけです。
カラシナ(Brassica juncea)に代表されるアブラナ科の植物は、重金属を含む土壌でもよく成長し、それらを体内に蓄積するという性質があります。特定の植物による重金属の吸収、蓄積を利用した土壌の浄化をファイトレメディエーションといい、世界中で研究が行われています。カラシナを遺伝子組み換えしてこの性質を強め、鉛やヒ素に汚染された土壌を浄化する試みはすでに始められており、すばらしい成果が上がっているようです。
植物が持つ特定元素濃縮作用を利用する方法はフィトレメディエーションだけでなく、鉱脈の探索や農地改良などに広く利用されています。身近なところでは輪作などでしょうか。植物の力と人間の知恵には驚かされるばかりです。
そんなカラシナは古くメソポタミアの時代から食用にも利用されてきました。古代と現代の食の最先端(?)を走るカラシナをおいしく調理してください。
[材料]
カラシナ ……… 200g
[調味料]
塩 ……… 少々
ゴマ油 ……… 大さじ1
[作り方]
1.カラシナをよく洗い2-3cmの長さに切る。
2.沸騰したお湯に大さじ1のサラダ油(分量外)と塩を入れ、作り方1のカラシナを入れて色が変わるまで茹でる。
3.蓋のできる器に作り方2の茹でたカラシナを入れ、蓋をして10分ほど蒸らす。蓋を開けてゴマ油を振りかけたら完成。
Point!
茹でるときに少量のサラダ油を入れておくのがポイント。茹でた後の変色を防げます。
余熱でも火が通るのでそれほど長時間茹でる必要はありません。全体の色が変わったなと思ったらすぐに取り出しましょう。
簡単な料理だけに火加減が命です。茹でる時間を変えて好みの火の通り方を探してみましょう。
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