紅燒豆腐|豆腐の中華風醤油煮込み

難易度:☆ 調理時間:30分以内
豆腐で作る家庭料理『紅燒豆腐|豆腐の中華風醤油煮込み』のレシピを紹介します。醤油ベースのスープで焼いた豆腐を煮込んだ料理です。

台湾の(正式ではないですが)国旗は「青天白日満地紅旗」といいます。赤地の左上四分の一が青色で、その中に太陽を継承した十二の光芒がある白いモチーフが入っています。台湾ファンの方なら一度は目にしたことがあることでしょう。

赤、青、白の三色は孫文の三民主義(民族、民権、民生)を表すとともに、赤は建国に従事した人たちの血と友愛を、青は空、白は太陽を表しています。太陽の周りにある十二の光芒は十二支、十二宮などとつながり、中華民国の不断の発展を祈願しているといいます。


青と白の部分は国民党の党章と同じもので、中華民国が国民党によって作られたことを強く印象付けています。したがってアンチ国民党の台湾人はそもそもこの旗を国旗として認めていません。国内にも矛盾を抱えた国旗なのです。

もともと中国国民党が正式に結成される前は、孫文が現在の国旗の左上部分を中華民国の国旗として採用しようとしていました。しかし日本の国旗とモチーフがかぶること、色彩が単調すぎることなどからデザインを変え、現在の青天白日満地紅旗が生まれました。もとの青と白のモチーフは海軍旗などとして使われた後、国民党の党章として使われることになります。

中華民国の建国当初は清朝の海軍旗であった五色旗を国旗としていましたが、1928年に現在の青天白日満地紅旗を正式な国旗と定めました。1989年まで国民党の独裁が続いていたため、この国旗でも(いちおう)問題はなかったのですが、民主政権が誕生してからはにわかに批判の対象となり、現在でも国旗を巡る議論がたびたび巻き起こります。若いデザイナーが新しい国旗のデザイン案を発表することもありますが、一時期話題になってはすぐに忘れられていきます。国旗を巡る問題は根深そうです。

ちなみに国際スポーツの場ではこの国旗は用いられることがなく、中華オリンピック協会の旗で代用しているのはご存知の通り。根深い政治闘争が垣間見えます。

醤油を使って煮込んだ中華料理を「紅焼○○」といいます。醤油の色を赤に見立てた料理名です。赤といえば共産党の代名詞のように使われますが、台湾の国旗にも闘争者の血の色を表した赤色が使われているのを覚えておきましょう。早く争いのない平和な国際社会がやってくればよいのですが、中国と台湾の問題は百年単位で解決を模索していかなければならない気もします。

それではレシピです。






[材料]
木綿豆腐 ……… 2丁
シイタケ ……… 2個
ネギ ……… 40g
ニンジン ……… 15g
水 ……… 300cc

[調味料]
醤油 ……… 大さじ2
塩 ……… 少々
砂糖 ……… 小さじ1
ゴマ油 ………少々

[作り方]
1.木綿豆腐を厚さ2cmほどのうす切りにする。シイタケをうす切りにする。ネギをぶつ切りにする。ニンジンを千切りにする。

2.熱したフライパンに大さじ2のサラダ油(分量外)をひき、木綿豆腐を入れて両面に軽く焦げ目が付くまで焼いて取り出しておく。

3.作り方2のフライパンにシイタケ、ネギ、ニンジンを入れて火が通るまで炒めたら、全ての調味料と水を加えて沸騰させる。沸騰したら作り方2の豆腐をフライパンに戻し、弱火で10分ほど煮込んだら完成。

Point!
豆腐に味が染みるようクツクツと煮込みます。フライパンに蓋をしておいてもよいでしょう。

水の代わりに中華スープや出汁を使ってもOKです。

シイタケの代わりにキクラゲを使ったり、マメ類を加えたりしてアレンジしましょう。

豆腐の部分を他の材料、例えば白身魚やイカなどに変えると別の紅焼料理が作れます。


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