難易度:☆ 調理時間:一瞬
台湾の家庭料理『』のレシピを紹介します。家庭料理ですが熱炒店などでも食べられます。トマトのみじん切りを炒めたものを半熟の卵でとじた料理で、中華圏のどこでも食べられる大衆料理です。
卵を産む動物は何も鳥類に限ったものではありません。鳥類をはじめ爬虫類、昆虫などは乾燥を防ぐための殻を持つことが多いですが、両生類や魚類、無脊椎動物などの卵は通常水中で産み落とされるため殻を持ちません。またほとんどの動物の卵は成長のために豊富な栄養を蓄えていることが多く、他の動物にとってよい食料となります。自然界では卵を食べられてしまうと、種の絶滅に直結するため、親が卵を守ったり、産卵数を多くして捕食されても成体になる可能性を高めたりと、卵にはあの手この手の生存戦略が組み込まれています。
生物学の中でも発生の研究は面白い分野で、特に卵や種子の生存戦略は特殊なものも少なくありません。生物学でも種の増減や環境適応などの分野は経済学との親和性が高く、筆者も一時期はまって勉強していたことがあります。流通や経営学の分野でも有名な「ロジスティック方程式」やそれを更にすすめた「r-K戦略説」、さらに進めた「C-S-R三角形」などは、高校数学で(たぶん)解けるので数学に自信のある方は検索してみてください。新しいところではマクロ経済学の理論を応用して昆虫の増減や突然変異を説明しようとする試みもあったりします。
我々がなんとなく口にしている食材にも、生物学的な生存戦略が組み込まれています。ときどきは自分たちが口にしている食材がなぜその形になっているのか、どういう機能をもっているのか、他の生物と何が違うのかなど考えながら口にするのも良いかも知れません。
[材料]
トマト ……… 2個
卵 ……… 6-7個
[調味料]
砂糖 ……… 小さじ2
塩 ……… 少々
片栗粉 ……… 大さじ1
[作り方]
1.トマトを湯剥きし、さいの目に切る。
2.ボウルに卵をすべて割り入れ、すべての調味料と混ぜ合わせておく。
3.熱したフライパンに大さじ2のサラダ油をひき、トマトを入れて香りが出るまで炒める。続いて作り方2の卵液を加えて手早くかき混ぜ、半熟になったら器に盛りつけて完成。
Point!
卵は完全には火を通しません。余熱で火が通った後でも半熟の部分が残るように加熱時間を調節して下さい。
トマトは缶詰のものを使っても問題ありません。
グリーンピースやコーンを混ぜ込んでもいいですし、さいの目に切った豆腐や白身魚を加えたり、ケチャップを少量加えて作る方法もあります。色々なアレンジ料理があるので、工夫してオリジナル料理を編み出してみてください。
卵の量は好みで調節して下さい。
レストランでは少量の味の素を加えて作ることがあります。こちらも好みでどうぞ。
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