難易度:☆ 調理時間:2時間
台湾を代表するご飯料理の筆頭『滷肉飯│ルーロウファン』のレシピを紹介します。一度でも台湾を訪れたことがあるなら説明不要の名物料理!過去にもいろいろな同名料理のレシピを紹介してきましたが、今回は隠し味に味噌とピーナッツバターを使ったうま味たっぷりのレシピを紹介しちゃいます。
今まで紹介した『ルーロウファン』のレシピはこちら。
台湾の総統、立法委員選挙戦がにわかに熱くなってきました。日本では衆参両院の両院制を採っていますが、台湾は一院制です。
一院制と両院制のメリット、デメリットを見てみましょう。
まず一院制のメリット、最たるものは「法律の整備が早い」ということです。時事問題に対する法整備を即座に行う必要がある場合や、国民や議会の意思が統一されている場合余計な議論を省いて速やかに法律を制定することができます。逆に大衆におもねった法律が整備されやすく、有権者の一時的な考え方に左右されやすいといったデメリットがあります。また今回の台湾選挙のように全議員や国民が国政というより選挙に現を抜かしている間に突発的自体が起きた場合、対応ができない、または遅れるという欠点もあります。台湾でも日本の参院のように半分ずつ選挙にすればいいんですけど。ちなみに政権をとる政党如何でころころ政策が変るのも特徴です。
両院制のメリットはほとんどそのまま一院制のメリット、デメリットを逆にすればOKです。両院制は基本的に「人は間違う」という主張に基いています。また議論を長期に行うことで多様な意見を引き出し、その間に逆に民意を形成するという働きもあります。
ちなみに中国は全国人民代表大会という一院制で、議員は3000人近くいます。しかし人口比率で考えると世界的でも5本の指に入るほど議院が少ない国に分類されます。さすが人口12億…。台湾は前々回までの選挙では225議席でしたが、前回から大幅に総議席数が削減され定数は113名となっています。人口比では日本と同じくらいです。
「腹が減っては戦は出来ぬ」という格言もあるように、どれだけ優れた政治能力を持っていてもお腹が空いていては選挙戦を戦い抜くことは出来ません。立法委員ともなればどんな高級料理を毎日食べているのか知れませんが、たまには『滷肉飯』のような国民食を食べて大衆の生活に目を向けてほしいものです。
それではレシピです。日本で手に入る材料だけで作れるので、ぜひ挑戦してみてください。
[材料]
豚もも肉ミンチ ……… 300g
豚ばら肉ミンチ ……… 100g
豚ばら肉 ……… 100g
豚皮 ……… 100g
タマネギ ……… 100g
エシャロット ……… 60g
白飯 ……… 適量
[調味料1]
醤油 ……… 90cc
味噌 ……… 20g
ピーナッツバター ……… 大さじ1
酒 ……… 大さじ1
氷砂糖 ……… 大さじ1
胡椒 ……… 適量
水 ……… 600cc
[調味料2]
サラダ油 ……… 大さじ1
砂糖 ………大さじ1
[作り方]
1.豚ばら肉を千切りにする。豚皮をみじん切りにする。タマネギをみじん切りにする。エシャロットをうす切りにし、適量の油でパリパリになるまで揚げてフレークにしておく。
2.熱した鍋に大さじ2のサラダ油をひき、タマネギを弱火であめ色になるまで炒める。続いて作り方1のエシャロットを加えて混ぜ合わせる。
3.作り方2の鍋に豚もも肉ミンチ、豚ばら肉ミンチと作り方1の豚ばら肉と豚皮を入れ、色が変わるまで中火で炒める。次に鍋の端から醤油を流し込み、少し焦がして香りを出したらピーナッツバター、酒、氷砂糖、胡椒、少量の水で溶いた味噌、水を加えて混ぜ合わせ、蓋をせずにとろ火で煮込む。
4.別のフライパンに調味料2のサラダ油と砂糖を入れ、火にかける。弱火で砂糖が泡立ち、サラダ油の表面に浮いてきたら作り方3の鍋に入れて混ぜ合わせてそのまま一緒に煮込む。
5.作り方3の鍋の中身を時々かき混ぜながらとろ火で2時間ほど煮込んだら「肉燥」の完成。適量の白飯の上にかけて完成。
Point!
醤油は鍋の端を伝わらせ、軽く焦がしながら加えると風味がアップします。また味噌は水で溶いてから加えましょう。
カラメルは焦がさないよう注意しましょう。量は多くないですが、焦げ臭い匂いがすると風味が台無しです。
煮込んでいる最中は蓋をしません。ゆっくりじっくり煮詰めていきます。
作った「肉燥」は明日以降の料理にも使います。お楽しみに。
煮込むときに八角を一つ二つくわえると香りが際立ちます。
煮卵とタクアンを添えたいところです。好みでご飯に添えましょう。
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