割包│台湾式肉まん

難易度: 調理時間:1時間以内
久しぶりの純台湾料理を一つ。『割包│台湾式肉まん』の作り方を紹介します。非常にふっくらしたモチモチの生地が特徴で、通常は角煮と台湾式の漬物(酸菜)を挟んで食べます。

以前の同名料理のレシピはこちら

この『割包』の原型になったのは福建省の『福州割包』というスープに浸けて食べるタイプの料理です。なぜか台湾に渡った後、肉を挟んで食べる料理に変わってしまいました。なぜでしょうね?更に遡るとこの手の『饅頭』や『包子』の基原は、三国時代に諸葛亮が孟獲を討った後、現地(四川省)にあった人の首を河に投げ入れて神を祀るという風習を忌み嫌い、代わりに小麦粉で作った『饅頭(のようなもの)』を投げ入れる風習に改めたことからといわれています。屈源の死後に河に粽を投げ入れたという伝説にも通じるものがありますね。最初は人の頭の代わりに作られたという事から「瞞頭」と呼ばれ、その後いくつかの変遷を経て現在のように「饅頭」と呼ばれるようになりました。これがその他の地域に伝わりその形状から「包(子)」と呼ばれるようになり、現在の台湾に伝わることとなります。

『割包』は大陸式の中国語を学んだ日本人が台湾を訪れ、初見では何のことかさっぱり分からない漢字のひとつでもあります。筆者も台湾初回訪問時は何のことだかさっぱり分からず、友人に尋ねたら台湾式のハンバーガーみたいなものと言われました。筆者の故郷にほど近い場所にある『唐津バーガー』みたいなものかと想像していましたが、実際は想像以上に中華料理でした(笑)。

街中でちょこちょこ売られているので多くの看板を目にすることができますが、通常は中国語の辞書にも載ってないので、台湾初心者はなかなか理解しにくい料理でしょう。見かけたら勇気を出して注文してみましょう。

台湾南部ではその形状から『虎咬猪』ともかかれることがあります。なかなか言いえて妙なネーミングですね。今回レシピでは『焢肉』を挟んでいますが、鶏肉やハンバーグを挟んでもおいしいです。ハンバーガー感覚で様々なものを挟んで楽しみましょう。



[材料1]
中力粉 ……… 1600g
砂糖 ……… 100g
水 ……… 500cc
サラダ油 ……… 大さじ3
酵母 ……… 小さじ1/4

[材料2]
焢肉など ……… 適量


[作り方]
1.大さじ2の30度ほどの温水(分量外)に酵母を溶かし、ボウルに入れて小さな泡が立つまで静置する。泡が立ったら中力粉(篩ったもの)、砂糖(篩ったもの)、水、サラダ油を加えてよくこねる。弾力が出るまでこねたら濡れ布巾をかぶせるなどして10分放置し、発酵させる。

2.発酵させた生地を気泡がなくなるまで良くこねて、70gずつ均等な大きさの球状に分けておく。まな板に少量の小麦粉(分量外)をふり、生地を載せて上から少量の小麦粉(分量外)をかける。麺棒を使って厚さ0.6cmに成型し、表面に指などでサラダ油(分量外)を塗る。サラダ油を塗った面を内側に半分に折っておく。

3.底に小麦粉(分量外)をひいたバットなどに生地を並べ、30分寝かせる。この生地を蒸し器に入れ、強火で10分蒸したら生地の完成。

4.適当な大きさに切り分けた焢肉などを挟んで完成。

Point!
蒸しあがるまで絶対に蒸し器のふたを開けてはいけません。しぼんでシワシワになります。


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