小黃瓜拌裙帶芽│カットワカメとキュウリのサラダ

難易度:☆ 調理時間:30分以内
お手軽軽食『小黃瓜拌裙帶芽│カットワカメとキュウリのサラダ』のレシピを紹介します。カットワカメと塩もみしたキュウリをみりんと酢と砂糖であえて作るお手軽料理です。おかずができるまでのつなぎに、またお酒のつまみなどにぴったりですね。

ワカメは中国語で「海帯芽」といいますが、この料理で使うような生のものは特に「裙帶芽」といいます。台湾でも生ワカメはあまり流通しないため、めったに「裙帶芽」の字を使うことはありません。「生(的)海帯芽」でも通じますが、一応覚えておきましょう。

さて、「裙帶芽」の裙はスカート(現代語では「裙子」)の意味です。裙はもともと中国南部民族の衣服を指し、現在の巻きスカートのような形状でした。中国の衣服は王朝によって大きく異なりますが、北方ではズボンのようなタイプを、南方ではスカートのような巻布タイプの衣服が好まれました。北方では寒さ、また馬に乗るためにズボンが、南方では暑さのためこのような衣服が発達したと考えられています。宋代に北も南も服飾が大いに発達したと言われています。

さらに古くは北方でも裳と呼ばれるスカートのような衣服を着用しており、これが上着とつながったり、また分離したり、ベルトで止めたりしながら変遷を重ね、中国南部の裙となりました。もちろん途中で他の民族衣装の影響を受けたり、まったく着られなくなったり、数百年後に復活したりと様々な紆余曲折があります。唐代の衣服は日本にも伝わり和服の原型ともなりました。

古代の衣服はTPOに合わせて細かく規定がなされており、「礼」の重要な一部分を占めていました。その影響からか現代の日本でも服装をTPOに合わせることが要求されることがあります。古い歴史を尊重するか、新時代を切り開くか、どちらにも変化があり、どちらにも貫き通す意思の強さが求められます。そしてどんな時代の服を着るにせよ、創意工夫によっておしゃれは可能です。

料理もおしゃれも、個人の腕の見せ所ですね。存分に才能を発揮してください。


[材料]
キュウリ ……… 1本
ワカメ ……… 60g
 (水で戻すタイプではなく、生のものを使う)
ショウガ ……… 5g
トウガラシ ……… 5-10g

[調味料]
酢 ……… 大さじ2
みりん ……… 大さじ1
砂糖 ……… 小さじ1

[作り方]
1.キュウリをよく洗い、少量の塩(分量外)でよくもむ。塩気を洗い流し、5cmほどの長さに切ったら、包丁の腹でたたいて繊維をほぐしておく。

2.鍋に水を沸騰させる。これにワカメを入れて数秒湯がいて取りだし、冷水に入れて絞める。よく水けを絞り、荒くみじん切りにする。ショウガを千切りにする。トウガラシを千切りにする。

3.すべての調味料を混ぜ合わせ、作り方1のキュウリと作り方2のワカメ、ショウガ、トウガラシを混ぜ合わせて完成。

Point!
ワカメは生のタイプを使います。乾燥ワカメは塩を振ってあるので水で何度も洗わないと塩気が抜けず、サラダの調理には向きません。生でも塩蔵したワカメがありますが、そちらも使えません。

生ワカメでも湯通ししたものがほとんどだと思います。その場合は流水でよく良く洗い、作り方2の湯通しの工程を抜いてください。


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