茄苳雞│アカギの葉と鶏のホイル蒸し

難易度: 調理時間:2時間
本日はかなり珍しい台湾料理の一つ『茄苳雞│アカギの葉と鶏のホイル蒸し』という料理のレシピを紹介します。作るのはとっても簡単なのですが、材料であるアカギの葉が日本では沖縄以外で手に入らないため、難易度を☆3つとさせていただきました。

材料に使うアカギは中国語名を「秋楓」、「秋風」、「茄苳」などと呼び、学名を Bischofia javanica コミカンソウ科の常緑樹です。台湾には自生しています。中医学では葉を「茄苳葉」と呼び、腹痛や漆中毒の解毒剤として薬用に用います。近年、葉に強力な抗酸化作用が見つかり食道癌や肝炎の治療に用いられたりしています。なかなか前途有望な生薬の一つです。

日本でこの料理を再現する場合は、葉を別の食用植物に変えて作りましょう。蓮の葉、紫蘇の葉、桜の葉など、香り付けに使える樹木の葉なら何でも代用できると思います。

本来は鶏一匹を丸ごと使って作りますが、レシピでは炊飯器を使って調理するため包丁を入れています。大きな鍋で蒸して作れる方はもちろん鶏肉一匹分をそのまま使って作ってみてください。

それではレシピいってみましょう。



[材料]
鶏肉 ……… 1匹分
 (半匹分で作る場合は以下の材料を全て半分にする)
アカギの葉 ……… 200g
 (他の食用にできる樹木の葉で代用してもよい)

[調味料]
塩 ……… 小さじ1
酒 ……… 大さじ3

[作り方]
1.鶏肉を炊飯器に入る大きさに切り分け、よく洗って水気を切り酒を刷り込む。酒がなじんだら鶏肉の表面に軽く塩を振っておく。

2.アカギの葉をきれいに洗い、乾かしておく。

3.熱した鍋に適量のオリーブオイル(分量外)をひき、アカギの葉を柔らかくなるまで炒めておく。この時2-3枚のアカギの葉は炒めずに取って置く。

4.二重にしたアルミホイル(鶏肉を包めるサイズ)の上に炒めたアカギの葉を敷き詰め、上に鶏肉を乗せる。鶏肉の上に炒めていない生のアカギの葉を乗せ、アルミホイルで鶏肉とアカギの葉をきつく包んで密閉する。

5.炊飯器にアルミホイルで包んだ鶏肉をいれ、炊飯器の底に200cc程の水をためる。蓋をして炊飯器のスイッチを押し調理が終了したら、更に300ccの水を入れて蓋をし再びスイッチを入れる。調理が終了したら10分ほど蒸してアルミホイルを取り出す。

6.皿の上にアルミホイルを乗せ、開いて中の鶏肉を見せる。アルミホイルの底にたまっているスープを鶏肉の上から2-3度かけて完成。

Point!
アカギの葉を炒めるときは絶対に焦がさないように。葉が全体的にしんなりすればアルミホイルの底に敷きましょう。

鶏肉一匹を丸ごと使う場合、体内にアカギの葉を詰めて作ります。挑戦される方は鶏一匹に対して300g以上の葉が必要になりますので、葉を多めに用意してください。

炊飯器に鶏肉が入らない場合は、ホイルに包んだまま蒸し器で1時間ほど蒸しましょう。

アカギの葉は沖縄以外ではまず手に入らないので、蓮の葉、桜の葉、紫蘇、朴歯、パセリ、キャベツ、ネギなどの葉で代用してください。少量の月桂葉やその他の野菜を加えてもいいでしょう。ニンニクを加えると『茄苳蒜頭雞』という料理になります。








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