難易度:☆ 調理時間:30分以内
本日は『千層蔥油餅│千層葱油焼き』のレシピです。フェイスブックからリクエストいただきました。
普通の『蔥油餅』もおいしいですが、今回はミルフィーユ形式でフワフワに作ってみます。台湾料理のレストランでも時折メニューに載っていることがあります。
伝説によると東漢の時代に山東省で生まれた「焼餅」の一種が原型と言われ、中国各地に伝播する過程で様々に形を変えていきました。現在の台湾『蔥油餅』に似た料理は北京にもあり伝播の過程を研究してみるのも面白いかもしれません。
「千層」というだけあってミルフィーユのようなふわふわの生地が作れます。ぜひ再現してみてください。
[材料]
薄力粉 ……… 300g
冷水 ……… 140cc
熱水(80℃) ……… 70cc
葱 ……… 1本
[調味料]
塩 ……… 適量
サラダ油 ……… 適量
[作り方]
1.ネギを白い部分と緑の部分に切り分け、白い部分はすりおろす。緑の部分はみじん切りにする。
2.薄力粉をふるってからボウルに入れ、 中央にくぼみを作り冷水を注いで半分くらいの粉を使って練り、生地の玉を作る。冷水で作った生地の玉を片側に寄せておき残った粉の部分に熱水を少しずつ加えながら指先でこねる。熱水全てを加え終わったら冷水で作った生地と熱水で作った生地をよく混ぜてこねる。耳たぶほどの柔らかさに生地をこねたらボウルに入れ、ぬれたナプキンで蓋をして10分ほど寝かせておく。
3.まな板に打ち粉をし、生地を楕円形にして置いて麺棒で厚さ2-3mmの長方形になるように延ばす。出来たらそのまま3分ほど置いて生地を休ませる。
4.表面に薄くサラダ油を塗り、軽く塩を振る。上から作り方1ですりおろしたネギの白い部分を塗り、みじん切りにしたネギを散らした後、長方形の長辺の両側から真ん中に向って二つ折りにする。(図1参照)
図1:作り方4の断面
5.二つ折りにした表面に更にすりおろしたネギの白い部分を塗り、みじん切りにした部分を散らす。更に長辺の両側から中央に向ってそれぞれ二つ折りにする。(図2参照)
図2:作り方5の断面2
6.生地を裏表ひっくり返す。表面に薄くサラダ油を塗った後、長辺を中央から二つに折りたたむ。(図3参照)
図3:作り方6の断面
7.作り方6の生地を厚さ10mmほどになるまで薄く延ばし、両側からテープのようにくるくると中央に向って巻く。(図4参照)
図4:巻き方
8.作り方7の両側の円を二つに重ね、上から麺棒などで押さえて厚さ2-3cmほどのきれいな円形にする。(図5参照)できたら生地を5分ほど寝かす。
図5:重ね方(実際はきれいに上下に重ねる)
9.フライパンに大さじ4のサラダ油(分量外)をひいて180度ほどに加熱したら、生地を入れて両面がきつね色になるまで火を通す。
10.出来上がったらまな板の上などに、生地の円周から落とすようにして生地をほぐし、皿に盛り付けて完成。
Point!
作り方は一手順ごとに分けているのでステップが多いですが、実際は生地を休ませている時以外は手早く調理が進みます。慣れるとレシピを見ないで簡単に作れます。
ネギ以外を混ぜた『○油餅』もなかなかおいしいです。色々なオリジナルに挑戦してみましょう。
小麦粉の一部を強力粉に変えるとサクサク感がアップします。好みでブレンドしてください。
生地に砂糖を混ぜて作ると新手の惣菜パンのような料理が出来ます。中央にジャムやチョコレートを入れることも可能です。いろいろとお試しください。
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