難易度:☆ 調理時間:30分以内
本日は『茶油雞│茶油と鶏肉のスープ』というちょっと珍しい料理のレシピを紹介します。
材料にある「茶油」とは中華料理で時々使われる高級食用油で、その名の通りお茶の木(チャノキ)の種子を搾って作られるオイルのことです。
お茶の油というと「え?そんなのあるんですか?」と驚く人も多いと思いますが、椿油の一種といえば分かりやすいでしょう。皆さんが引用にするお茶はツバキ科ツバキ属の学名チャノキ Camellia sinensis という植物の葉を様々に加工したもので、世界中で愛飲されているのはご存知のとおり。同じツバキ属にはサザンカやヤブツバキなど日本でもおなじみの多くの植物が含まれ、その上界のツバキ科の植物の実からも、それぞれ椿油が取れます。椿油はその原料によって様々な分類があり、原料がチャノキの種子の場合を特に「茶油」、中国語では「清油」などと呼びます。他の椿油も食用に出来るので、茶油が手に入らない場合は椿オイルで代用しましょう。
椿油は日本ではかなりの昔から女性の髪を整えるため、そして日本刀の手入れに、さらに近代ではゼロ戦の燃料などとして使われました。中国では皇帝や高級官僚だけが使える食用油として古代より使われており、現代でも超高級食品であるため庶民はまず家庭料理では使いません。台湾では普通に売られていますが、オリーブオイルより高級なためなかなか使う人はいないようです。
不飽和脂肪酸であるオレイン酸を非常に多く含み、その含量はオリーブオイル以上。非常に健康的な油として各国でも注目され始めているのですが、なにぶん生産量が少ないのと食用としての使用がメディアに注目されていないためまだまだマイナーな存在です。日本ではまだまだ通販でも取り扱っているお店が少ないので、ビジネスチャンスがありそうです。台湾でも生産しているのでだれか輸入してブームを巻き起こしてみませんか(笑)?
茶油を使ってみたい方はメールいただければ送ります。
それでは茶油を使って作る『茶油雞│茶油と鶏肉のスープ』のレシピいって見ましょう。
鶏肉 ……… 半匹分
茶油 ……… 大さじ3
ショウガ ……… 40g
水 ……… 適量
酒 ……… 200cc
[作り方]
1.鶏肉をよく洗い、5cmほどの大きさにぶつ切りにする。ショウガは薄切りにする。
2.熱した鍋に茶油をひきショウガを炒めて香りを出す。続いて鶏肉を入れて表面が軽く焦げるまで炒めて火を通したら、鶏肉が浸かるほどの水をいれ沸騰させる。水が沸騰したら酒を加え、皿に沸騰させたら完成。
Point!
アルコール分は少し残して完成させますが、好みによって完全に飛ばしてしまってもかまいません。冷めないうちに食べましょう。
スープには味が付いていないので、好みで塩を振りかけて食べましょう。
0 コメント :
コメントを投稿