糖醋魚片│白身魚フライの甘酢あんかけ

難易度:☆ 調理時間:30分以内
日本でもおなじみの中華料理『糖醋魚片│白身魚フライの甘酢あんかけ』のレシピを紹介します。からりと揚げた白身魚の切り身に甘酸っぱいソースを絡めて食べる料理です。魚だけでなく野菜もおいしく食べられるので、お子様からお年寄りまで様々な年齢の方に好まれます。

砂糖の「糖」の字は米偏があることからも分かる通り、穀物と関係があります。右の唐はタダの音符で、唐朝とは関係がありません。

古代は果物やハチミツから甘みを得ていた人類ですが、その後穀物を糖化させると甘みを得ることができることを発見し、製糖技術を発達させていきます。

中国は世界で最も古く製糖技術を得た地域の一つで、サトウキビや麦から糖を作っていたことが分かっています。紀元前1100年頃に成立した西周の時代にはすでに大規模な製糖が行われており、広く庶民も口にすることができていたそうです。その2000年ほど後に、インドからテンサイを使った製糖技術が伝わり、サトウキビや麦から砂糖を作る技術は徐々に廃れていきました。

台湾では日本統治時代の1900年に初の製糖会社が建てられました。台南県橋仔頭庄に作られた工場は1902年に操業を開始し、その後各地に続々と工場が建てられました。戦後ほとんどの工場は国民党の接収を受け稼働を続け、現在の台糖(台湾の製糖会社)につながっていきます。日本統治時代の工場は多くが敷地や機械がそのまま残されており、観光資源として活用されています。台南地域にある製糖工場は当時の様子を知る貴重な資料館となっており、一見の価値があります。

昔ながらの製法で作られたアイスクリームなども売っているので、興味がある方は足を運んでみましょう。それではレシピです。



[材料]
白身魚 ……… 250g
タマネギ ……… 30g
パプリカ ……… 40g
小麦粉 ……… 適量

[調味料1]
塩 ……… 少々
胡椒 ……… 少々
酒 ……… 小さじ1
卵白 ……… 大さじ1

[調味料2]
酢 ……… 大さじ2
ケチャップ ………大さじ2
砂糖 ………大さじ3
水 ………大さじ2
水溶き片栗粉 ………大さじ1
ごま油 ……… 大さじ1

[作り方]
1.白身魚を一口大の薄切りにする。タマネギとパプリカを食べやすい大きさに切る。

2.すべての調味料1を混ぜ合わせ、白身魚を入れて混ぜ合わせる。よく混ざったら表面に小麦粉をまぶしておく。

3.熱した鍋に大さじ4ほどのサラダ油(分量外)を入れて熱し、作り方2の白身魚を衣がきつね色になるまで揚げる。火が通ったら取り出して油を切っておく。鍋に残った余分なサラダ油は少量を残して捨てる。

4.作り方3の鍋にタマネギとパプリカを入れ、軽く炒める。続いて酢、ケチャップ、砂糖、水を加えてよく混ぜて沸騰させたら、火を止めて水溶き片栗粉を入れてとろみをつける。最後に作り方3で取り出しておいた白身魚のフライを加えてソースを絡めたら、ごま油を散らして完成。

Point!
白身魚は少量の油で揚げます。鍋を傾けるなどして油を集めてから揚げると短時間で作れます。


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