豆漿烤布丁│豆乳焼きプリン

難易度:☆ 調理時間:1時間以内
豆乳で作るデザート『豆漿烤布丁│豆乳焼きプリン』のレシピを紹介します。牛乳でも同じように作れますが、豆乳で作ると風味が異なります。牛乳と豆乳の二層で作ったり、黒大豆の豆乳で作ったりといろいろ試してみましょう。

プリン(pudding)の語源は古代英語の puduc で、もともとは「腫物」を指す言葉であったそうです。これが腸詰や蒸し料理などを指す pudding となり、近代に入ってからその形状から現在のいわゆるカスタードプリンを指すようになりました。

現在のお菓子のプリンからは想像もつきませんが、もともとのプリンは腸詰、つまりソーセージが元になっています。中身が甘くなり、脂肪分が減っていき、ついには腸詰ですらなくなり、17世紀ころにクリスマスに食べられるケーキ(!?)となりました。このクリスマスケーキはプラムプディングなどと呼ばれ、ラードや小麦粉をたっぷりと使い、ドライフルーツ(主にプラム)をたっぷりと使ったどっしりとした蒸しケーキ(オーブンで焼くとイギリス風)で、形以外、味も色も食感も何もかもが今のプリンは異なります。中に指輪などの小物を混ぜ込み、ナイフを入れたときにあたった小物で来年の運勢を占うという風習もあったそうです。

さらにカスタードの製法が発達し、しまいには小麦粉を使わなくなり、卵と牛乳をベースに作る現在のプリンが作られます。もう全くの別料理なのですが名前が変わらなかったため、その歴史がソーセージまで遡れてしまうという奇妙なことになってしまいました。

そして現在、牛乳すら使わずに作る様々なプリンが生まれました。その一つが今回紹介する『豆乳プリン』です。ここからさらに卵が抜けてゼラチンで固めたものなどもあるという、動物性の材料ゼロのソーセージの変化した料理とは思えない進化を遂げています。

アジア人にとって『プリン』はプルプルの卵色デザートのイメージですが、西洋の人たちにとって『プディング』はクリスマスケーキだったり、ソーセージや蒸し料理一般を意味したりと非常に幅広い概念を持っています。カルチャーギャップにならないよう覚えておきましょう。ヨーロッパ人の友人ができたら、「あなたの国のプディングってどんなの?」と聞いてみると面白そうですね。



[材料]
豆乳 ……… 250cc
卵 ……… 2個
砂糖 ………80g
ブランデー ……… 大さじ1

[作り方]
1.鍋に豆乳と砂糖を入れ、弱火で加熱しながら砂糖を完全に溶かす。砂糖が溶けたら豆乳を常温まで冷ます。

2.作り方1の豆乳に卵とブランデーを入れ、全体をよく混ぜ合わせたら網かガーゼで濾す。耐熱容器に豆乳を適量入れ、水を張ったオーブンの天板に乗せる。

3.150度に予熱したオーブンの中段に天板を入れ、40分焼いて完成。

Point!
出来上がったらプリンの表面に砂糖を乗せ、ガスバーナーで炙ってカラメルを作ると美味です。ただし取り扱いには細心の注意を払ってください。フライパンで溶かした砂糖をかけても簡単ですが、温度管理が少々シビアです。


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