難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾伝統のゼリー状の食材『粉粿│キャッサバゼリー』のレシピを紹介します。『豆花』や各種ドリンクなど様々なデザートに配合される「Q感」が特徴の料理です。
台湾旅行に慣れてくると道端の店で適当に注文して食べるデザートが恋しくなってくるもの。今回は台湾の各種デザートには欠かせない『粉粿』のレシピを紹介します。中国語で「Fen guo」と呼んでも通じますが、やはり台湾で注文するなら「Hun gui」と台湾語で読んで注文したいところ。各種『カキ氷』や『豆花』にトッピングしても美味です。
材料にはキャッサバのデンプンを使います。日本ではキャッサバはそれほど有名な食材ではありませんが、東南アジアからインド、アフリカなどの熱帯地域においては炭水化物源として非常に重要な植物です。学名を Manihot esculenta といい、塊根に溜まったデンプンを食用にするいわゆるイモ類に分類されます。実はキャッサバの単位面積当たりの生産カロリー率はすべてのイモ類、というか食用植物中最高であり、米やコムギをも凌ぎます。毒があるので食べるには毒抜きをする必要があるのですが、イモ類だけに栽培も簡単で、世界中で飢餓を救っている優れた食用植物なのです。
このキャッサバを毒抜きして加工したのが「キャッサバ粉」。日本でも手に入ります。
台湾では他にも『粉圓│タピオカ』の原料としても使われます。
『粉粿』未経験の方がいたら、ぜひ台湾訪問時に味わってみてください。
[材料]
水 ……… 170cc
キャッサバ粉 ……… 200g
熱水 ……… 270cc
黄色色素 ……… 少々
(なくても作れます)
にがり ……… 数滴
(なくても作れます)
[作り方]
1.キャッサバ粉に水を加えてダマにならないようによく混ぜ合わせる。続いて熱水を加え糊状になるまでよく混ぜ合わせる。
2.作り方1のキャッサバ粉に黄色色素とにがりを加えてよく混ぜ合わせる。
3.耐熱容器に作り方2の生地を入れ、蒸し器にかけて強火で5-10分蒸す。全体が透明になるまで加熱したら火を止めて取り出す。
4.荒熱が取れたら箸などでつまみちぎって取り出すか、完全に冷やして包丁で切り分けるかして器に入れて完成。
Point!
黄色色素はクチナシやウコン色素を使います。見た目を良くするために加えるだけなのでなくてもかまいません。
にがりを加えるとべたつかず、崩れにくいものが出来ます。いれなくてもぜんぜんかまいません。
通常は砂糖水やジュース、カキ氷の具として使います。好みのデザートに加えて食べましょう。また一度冷やして固めたものは加熱しても崩れません。ぜんざいなどに入れても良いでしょう。
煮込んでも作れますが沸騰させないように火加減には細心の注意を払いましょう。沸騰するまで加熱すると端が焦げます。 やはり蒸すのが簡単です。
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