薬剤師であるHigeneがこそっと勉強した中薬学の知識をまとめてみたいと思います。いままでこそっと(?)レシピの中などで中医学の知識が出てくることがありましたが、もうすこし本格的に解説してみようかなと。
中薬学とは中医師、中薬師を目指す学生が必修として学ぶ基礎科目の一つです。日本の薬学部で学ぶ「生薬学」と、医学部で学ぶ「漢方薬物理論」のような内容を総合した科目で、中国医学を勉強する上で初期に修得するべき基礎科目の一つ。中医学の薬物知識の集大成となっており、一通り身につけておけば日本の漢方薬や生薬の理解が桁違いに深まります。というか中薬学を完璧に身につけてしまえば、他の中医科目は全てその応用とも言っていいかもしれません。(それだけに詳しく学ぼうとすると学習量が膨大でドツボにはまるのですが…)。ここではHigeneが学んだ中薬学の知識をまとめ、勉強したことがない人にもわかりやすいように、且つ簡潔になり過ぎないように解説していきたいと思います。ただし、日本の薬学部で教わる生薬学や薬用植物学と異なり、理論がすべて中医理論に基づいています。このあたりは普通の人だけでなく医師薬剤師でも勉強しにくい部分かと思います。上手く日本語に出来るといいですが。
中薬学は生薬漢方薬に興味がある、もっと勉強したい、中医学に興味がある、という日本の病院や薬局で働く医師・薬剤師にぜひ勉強していただきたい学問です。特に薬剤師なら一度は聞いたことのある生薬の名前がたくさん登場しますし、今まで以上に生薬や漢方薬を身近に感じられるようになるでしょう。
さて、この中薬学、中国や台湾にはいい教科書がたくさんあるのですが、日本語で書かれた中薬学のテキストは本当に数えるほどしかありません。しかも専門書だけあってけっこう高価です。当ブログでは専門書・・・とまでは行きませんが、中薬学の基礎を(自分のおさらいも兼ねて)ざっと概観できるくらいのテキストを作れたら幸いです。
周一、二くらいの頻度でぼちぼち更新していきますので、どうか気長にお付き合いください。また間違い等ありましたら、遠慮なくご指摘いただければ幸いです。
目次
- 解表薬
- 清熱薬
- 寫下薬
- 袪風湿薬
- 化湿薬
- 利水滲湿薬
- 温里薬
- 理気薬
- 消食薬
- 駆虫薬
- 止血薬
- 活血化瘀薬
- 化痰止咳平喘薬
- 安神薬
- 平肝息風薬
- 開窍薬
- 補虚薬
- 収渋薬
- 涌吐薬
- 解毒殺虫燥湿止痒薬
- 外用薬
- 其の他
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