白果炒蟹腳│ギンナンと蟹アシの炒め物

難易度:☆ 調理時間:一瞬
『白果炒蟹腳│ギンナンと蟹アシの炒め物のレシピを紹介します。カニ足とギンナンを塩とトウガラシで炒めるだけ、素材の味がいきる料理です。カニカマボコでも作れます。

この料理で使うギンナンはご存知の通りイチョウの種子を食用としたもの。新鮮なものは加熱することで鮮やかな半透明の緑色となり、茶碗蒸しや塩焼きにして食べます。ドイツでは医薬品としてイチョウの葉の成分が認可されており、その原料として日本産のイチョウの葉が輸出されています。日本や台湾でも糖尿病患者が健康食品としてドイツ製の医薬品や健康食品を輸入して使っていたりもしますね。

薬剤師の立場としてはこの手の健康食品を自分で飲むのはまったくかまわないのですが、必ず医師や薬剤師に伝えていてほしいと思います。何かの拍子にしばらく飲まなかったり、こっちの方が安いとかの理由で別のメーカー製のものに乗り換えたりすると、予想外の反応が起きることがあるためです。

さて、銀杏の原産地は中国とされており、現存する唯一の裸子植物イチョウ網の植物として「活きた化石」、中国語でもそのまま「活化石」と呼ばれたりもします。おなじみ《本草綱目・果部第三十巻 果之二》にも“生食、引疳解酒、熟食益人(李鵬飛)。熟食、温肺益気、定喘嗽、縮小便、止白浊。生食、降痰、消毒殺虫。嚼浆,涂鼻面手足、去皴皺、及疥癣疳陰虱(時珍)。”などと記載されています。少量を食べる分にはまったく問題ありませんが、イチョウの種子には体内でビタミンB6と競合する成分が含まれており、大量に食べ過ぎるとビタミンB6欠乏症を起こして最悪の場合死に到ります。《本草綱目》にも“而《三元延寿書》言:白果食满千個者死。又云:昔有飢者、同以白果代飯食飽、次日皆死也。”と記載されております。どれだけ好きでも茶碗一杯食べたりすることのないようお気をつけください。もともとビタミンが足りないなぁという方は大量に食べるのを避けた方がいいでしょう。


[材料]
ギンナン ……… 150g
カニ脚肉 ……… 300g
ショウガ ………10g
一味唐辛子 ……… 小さじ1/2


[調味料1]
塩 ……… 少々
ごま油 ……… 小さじ1
片栗粉 ……… 大さじ1

[調味料2]
塩 ……… 少々
砂糖 ……… 小さじ1/4
水 ……… 大さじ3

[作り方]
1.ギンナンをよく洗い、沸騰したお湯でゆでて芯まで火を通しておく。ショウガはすりおろしておく。

2.カニ脚肉を殻から取りだす。調味料1を混ぜ合わせたものと軽く混ぜ合わせておく。

3.熱した鍋に適量のサラダ油(分量外)をひき、作り方1のショウガを炒めて香りを出したら、一味唐辛子を加えてよく混ぜ合わせる。続いて作り方1のギンナン、作り方2のカニ脚肉、全ての調味料2を加えて材料に火が通るまで炒めたら完成。

Point!
好みでさいの目に切ったキュウリやピーマン、サヤエンドウなどを加えてみましょう。



0 コメント :

 
日本で作れる台湾料理 © 2012 | Designed by Rumah Dijual , in collaboration with Web Hosting , Blogger Templates and WP Themes
FB FACEBOOK TW TWITTER