難易度:☆ 調理時間:一瞬
本日は『麻油川七│アカザカズラのごま油炒め』という不思議な名前の料理を紹介します。熱炒店では定番のメニューの一つ、家庭でも食べられます。
料理名にある「川七」は和名をアカザカズラといいツルムラサキ科アカザカズラ属の植物で、学名 Anredera cordifolia といいます。乙女心をくすぐる素敵な響きですね。学名の通りハート型の葉っぱが特徴の野菜です。日本では「オカワカメ」、「雲南百薬」などの名前でも呼ばれ、知る人ぞ知るマイナーな野菜として流通しています。沖縄でも栽培されているようです。
台湾では半ば野生化しているので、探せば台北市内でも結構簡単に見つかります。台湾でならどこでも栽培できるので、自家栽培の野菜としても人気です。
中医学の世界では有名な傷薬で、別名を「三七」、「山漆」などとも言います。まったく同じ名前を持つウコギ科の三七(田七)人参という有名な生薬があり、こちらも古名を山漆などと呼ぶのでちょっと紛らわしいのですが、まったく別の生薬です。薬としての性質が「瀉」で血液に関する薬効を持つため、「川七を食べているときはエッチしてはいけない」などの迷信が横行したりもしています(笑)。台湾人の妄信ともいえる中医学への間違った知識はどこから来るものなのか興味深いところです。中医学と道教の概念が容易に結びつきやすいのも困ったものですね…。
日本でも通販などで手に入ります。もし手に入れたら挑戦してみてください。日本でも栽培できますので、種がほしい方はメールください。
アカザカズラ(雲南百薬) ……… 250g
ショウガ ……… 20g
枸杞 ……… 小さじ1
水 ……… 150cc
[調味料]
塩 ……… 小さじ1/4
ごま油 ……… 大さじ1
[作り方]
1.ショウガは皮をむき千切りにする。
2.熱した鍋に大さじ1のサラダ油(分量外)をひき、ショウガを炒めて香りを出す。続いてアカザカズラ、枸杞、水を加え、沸騰したら蓋をして蒸らしながら1分ほど煮込む。
3.作り方2の鍋に塩を加えて味を調えたら器に盛り付け、仕上げにごま油を振りかけて完成。
Point!
作るのは非常に簡単です。仕上げに水溶き片栗粉でとろみをつけてもいいでしょう。
少量の味噌を加えても美味です。味付けは好みで変えてください。
白身魚の切り身と合わせて『白魚炒川七』にも出来ます。
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