檸檬雞片│中華風レモン鶏

難易度: 調理時間:1時間以内
本日は『檸檬雞片│中華風レモン鶏』という料理のレシピを紹介します。レモンを利かせたソースで揚げた鶏肉を食べる料理ですが、いわゆる『唐揚げ』とはまったく違う料理です。不思議な中華料理をお楽しみください。

今回の料理で薬味として使用するレモンは学名を Citrus limon といいます。中国語では「檸檬」です。果物として世界中で使われているおなじみのミカン科の植物です。世界中で使用されているレモン果実ですが、その原産地はいまだ謎に包まれています。インド南部とも、ミャンマー北部とも、中国とも言われていますが、未だに確定していません。植物学を志す方はレモンの起原を探る研究の旅に出てみるのはいかがでしょうか?

世界最大の生産地はインドで、生産量上位五カ国(インド、メキシコ、アルゼンチン、中国、ブラジル)で世界の半分を産出しています。 用途と外観の似ているライムとよく混同されますが、レモンとライム(C. aurantifolia)は別の植物です。一番の違いは種のあるなしで、種のないものがライム、あるものがレモンと覚えておけばよいでしょう。

レモンの、特に皮に豊富に含まれるフラボノイドの一つ、エリオシトリンは強力な抗酸化作用を持ち、資質の参加を防いで抗がん、抗高血圧、抗動脈硬化などの様々な作用を発揮します。一昔前はレモンといえばビタミンCの代名詞のように使われていましたが、現在はレモンといえばエリオシトリン、抗酸化食材というのが栄養業界の通説となっています。油を多用する中華料理には薬味としてぜひ添えたい食材の一つです。


[材料]
鶏むね肉 ……… 400g

[調味料1]
卵黄 ……… 1個
塩 ……… 小さじ1/2
酒 ……… 大さじ1/2
醤油 ……… 大さじ1と1/2
胡椒 ……… 少々
水溶き片栗粉 ……… 大さじ1

[調味料2]
片栗粉 ……… 大さじ6
小麦粉 ……… 大さじ3

[調味料3]
レモン汁 ……… 大さじ3
砂糖 ……… 大さじ3
中華スープ ……… 大さじ3
塩 ……… 大さじ1/2
片栗粉 ……… 小さじ2
ごま油 ……… 大さじ1

[作り方]
1.鶏むね肉を冷蔵庫で十分冷やしておき、取り出して繊維に対して斜めにうす切りにする。

2.すべての調味料1をよく混ぜ合わせ、作り方1の鶏むね肉を10分ほど漬けておく。

3.鍋に揚げ物油を160度に熱しておく。作り方2の鶏むね肉に調味料2を混ぜ合わせたものをまぶして鍋に入れ弱火で2分ほど火が通るまで揚げる。火が通ったら取り出しておく。

4.作り方3の揚げ物油を強火で200度まで熱し、取り出しておいた鶏むね肉を10秒だけ入れて二度揚げする。揚がった鶏むね肉は取り出して油を切っておく。

5.すべての調味料3をよく混ぜ合わせておき、作り方4で使った熱い油を大さじ1垂らしてかき混ぜ、とろみをつけておく。ソースの完成。

6.作り方4の鶏むね肉を器に盛り付け、作り方5のソースを上からかけたら完成。

Point!
鶏肉は二度揚げします。から揚げのようにきつね色にはならず、表面には半透明の薄膜ができます。焦がさないように注意しましょう。

レモンの輪切りやレタスを添えるとよいでしょう。

調味料2のデンプン粉の種類を変えると食感が変わります。いろいろなもので試してみましょう。


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