麵腸│小麦モツ

難易度：☆☆　調理時間：下準備＋1時間以内
本日はちょっと気分を変えて台湾素食材料『麵腸│小麦モツ』を作ってみましょう。小麦グルテンで作る小腸を模した食感の料理で、モツを使ったあらゆる料理に代用品として使えます。

最近「実は菜食主義なんです」というメールをいただきました。これはこの方のためにいいレシピを書かねば！と思い立った次第です。これが作れると『素四神湯』や『素宮保大腸』、或いは『モツ鍋』など様々な料理が楽しめますしね。

さて小麦グルテンとは小麦から抽出したタンパク成分で、水溶性のデンプンや成分を除いた部分のこと。いわゆる『麩』の原料です。様々な加工がなされては肉の代用品として世界中の菜食主義者らに盛んに食べられています。

実は開発者…というか世界中にこれを広めたのは日本人、マイクロビオティックという健康法の創始者である桜沢如一氏によるものです。台湾では宗教的理由から世界的にも菜食主義者が多い地域で、「素肉」と呼ばれる菜食主義者のためのグルテンを使った偽肉料理が発達しています。

マクロビオティックが世界中に広まる過程で、台湾の素食料理も注目されるようになりました。一部ではどちらも取り入れた新しい健康法などが生まれているようです。ビジネスチャンスかも知れません。

というわけで、今回の料理『麵腸』はモツの代用品として使われる台湾素食の材料です。小麦グルテンから簡単に作れますので菜食主義者も（もちろんそうでない方も）ぜひお試しください。明日はこれを使った『宮保大腸』の予定です。

[材料]
小麦グルテン ……… 200g
水 ……… 250cc

[道具]
竹串 ……… 8本

[下準備]
1．ボウルに小麦グルテンを入れ、水を加えて手で5-6分よく混ぜ合わせる。

2．きれいに混ざったら、蓋のできるガラス容器に入れ密封して冷蔵庫に8時間入れておく。

[作り方]
1．冷蔵庫から取り出した生地をケーキのように8等分し、角の部分からゆっくりと延ばしながら竹串に巻きつける(→Point参照)。

2．全ての竹串に生地を巻きつけ終わったら、沸騰したお湯で竹串ごと8分ほど茹でる。

3．取り出して冷ましたら、竹串を抜いて完成。

 Point!
巻きつけるときは竹串との間に隙間の出来ないようきつくしっかり巻きつけましょう。

出来上がった『麵腸』は冷凍しておけば半年ほど使えます。

これを輪切りにすれば、様々なモツ料理に代用できます。

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