難易度:☆ 調理時間:30分以内
夜市の軽食でおなじみ『芝麻球│ゴマボール』のレシピを紹介します。サックリふわふわの生地に好みの餡を閉じ込めたスナックです。中国では『芝麻棗』または『笑口棗』とも呼ばれます。
台湾の『芝麻球』はピンポン玉大のものが主流ですが、その他中華圏では野球のボールほどの大きさのものが主流です。米粉で作ったもっちりした生地の表面にゴマをまぶし、油で揚げて作ります。
ゴマ(胡麻)は名前から分かるとおり中国の西方(胡)からもたらされたものです。学名を Sesamum indicum L. といい、原産地はアフリカとされます。ナイル川流域では紀元前5000年以上前から栽培されていたそうです。古代から現代までその薬用効果が広く知られており、古代エジプトの象形文字で書かれた医学書にも健康に対する効果が書かれているほどです。大規模栽培が始まったのは紀元前3000年前のインドといわれており、中国にはインドから伝わったとされています。
現在の日本で使われる胡麻はほぼ全て(99.9%)が輸入したものですが、鹿児島の一部でひっそりと栽培が行われています。しかし日本での胡麻の利用の歴史は古く、縄文時代にはすでに胡麻の栽培と搾油、食用としての利用が行われていたようです。米よりも以前に日本に伝わってきた外来の植物の一つです。
世界最大の生産国はなんとミャンマー、続いて古代からの生産国インド、第三位に中国となっており、以下はずらりとアフリカの国々が並びます。日本のゴマはほとんどが中国産です。
中医学でも時々使われる薬物で性味は甘、平で、補益肝腎、養血益精、潤腸通便の効能があります。現代研究によると降血糖作用、副腎活性作用、抗炎作用、便秘改善作用、心血管保護作用などが報告されています。ゴマアレルギーでない人はどんどん食べて健康になりましょう!
[材料]
米粉 ……… 200g
水 ……… 150cc
好みの餡 ……… 適量
(餡は入れなくてもよい、各種ジャムでも可能)
ゴマ ……… 適量
[調味料]
砂糖 ……… 70g
[作り方]
1.米粉、水、砂糖を手に付かなくなるまでよく混ぜ合わせ、15分ほど寝かせておく。生地の完成。
2.生地を12等分し、それぞれ球状に成形する。適量の餡を採り生地の中央に丸め込んだら、手のひらで球状に成形する。
3.作り方2の生地の表面を軽く濡らし、ゴマをまぶしたら160度の油できつね色になるまで揚げて完成。
Point!
中国では小豆餡、ゴマ餡、菱の実餡、緑豆餡など様々な餡を使います。ゴマの風味を楽しむならゴマ餡がおすすめです。
トースト用のゴマジャムなどを作ってもおいしく作れます。その他果物のジャムやチョコレート、カスタードクリームなどを入れてもいいでしょう。
中に何も入れずに揚げてもきれいに膨らみます。
ゴマは白ゴマ、黒ゴマどちらで作ってもOK。どちらで作っても『芝麻球』です。
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