羊肉羹│羊肉の卵あんかけスープ

難易度:☆ 調理時間:30分以内
岡山の名産『羊肉羹│羊肉の卵あんかけスープ』のレシピを紹介します。とろみを付けた中華スープに溶き卵と薄切りにした羊肉を加えて作る料理です。

岡山の名産!といっても日本の岡山県のことではなく、台湾の高雄市岡山区のこと。音読みで「コウザン」と読むのが正式ですが、どうしても「おかやま」と読みたくなりますね…。古くは川のほとりに一人の老人が宿を作り、その場所を基点に発達したことから「阿公店」と呼ばれ、日本統治時期の1920年に周辺にあった「大崗山」と「小崗山」をあわせて岡山と名前が変えられました。当時は空軍の飛行場が作られ、その跡地は台湾に引き継がれて現在の空軍士官学校となっています。

台湾には日本統治時代に日本人が名付けた地名が数多く残っています。高雄、基隆、汐止、板橋、田中、美濃、松山など…。また温泉旅館や料理店に目を向ければ、京都、長野、福岡、長崎、宮崎、大阪、群馬など、日本の都道府県名を冠したものも少なくありません。さらには中小企業の名前ともなると台湾人経営なのに日本人の姓を関したものがたくさんあり、「どれだけ日本ブランド好きなんだよ!」と叫ばずにはいられないくらいです。「→ここ」に自分の苗字を入れて検索してみると、同じ漢字を使った台湾の企業が見つかるかもしれません(笑)。

岡山は昔から良質の羊肉の産地として知られ、今回の料理『羊肉羹』も岡山の名物料理となっています。冬場に良く食べられますが夏に食べてもおいしいです!なにより作るのがとても簡単です。ぜひお試し下さい。
[材料]
羊肉 ……… 200g
中華スープ ……… 1200cc
卵 ……… 1個
水溶き片栗粉 ……… 大さじ3

[調味料]
醤油 ……… 大さじ1
酒 ……… 大さじ2
塩 ……… 小さじ1/4
砂糖 ……… 小さじ1
胡椒 ……… 適量

[作り方]
1.半量の中華スープを沸騰させ、火を止めて水溶き片栗粉をかき混ぜながら入れてとろみをつける。とろみが付いたらすぐにスープをかき混ぜながら、溶き卵を高所から流し入れて溶き玉スープを作る。

2.残り半量の中華スープを別の鍋で沸騰させて全ての調味料を加えてよくかき混ぜる。薄切りにした羊肉を加えて火が通ったらすぐに取り出し、器に盛りつける。

3.作り方1の溶き玉中華スープを羊肉を盛り付けた器に注いで完成。

Point!
中華スープは半量を羊肉の調理に、半量を溶き玉スープにして実際の食用にします。羊肉を煮込んで火を通した中華スープはすこし臭みが出るので、ショウガやネギなどを足すなどして別の料理に使ってください。普通は捨てます。

好みで酢や胡椒を振りかけて食べます。

千切りにしたニンジン、タケノコ、キクラゲやイカの切り身、麺を加えて作るお店もあります。


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