難易度:☆ 調理時間:2時間
本日は台湾伝統の料理『焢肉飯│豚のしょうゆ煮込み飯』のレシピです。以前同名でご飯なしの『焢肉│豚肉の中華ソース煮込み』を紹介したことがありますが、そのご飯・お弁当バージョンです。
『焢肉』は「炕肉」、「爌肉」とも書かれ、コンロウのように発音します。「焢」の字は中国語でhōngと読みますが、台湾語では「Khong」と読み、台湾ではこの料理の「焢」を台湾語で、「肉」を中国語普通話で発音します。なかなか珍しい発音の料理です。
もともと陶器を焼くための窯に食材を入れた鍋を入れ、陶器と一緒に加熱する調理法を台湾語で「焢」と呼び、そうして作られた料理(またはその窯)を「焢窯」と呼びました。米作が盛んだった時期の台湾では、農閑期に誰かの田んぼに農家の人々が食材を持ちより簡易の窯を作って話し合いをしながら「焢窯」を調理したといわれています。この『焢肉飯』もその当時の料理が由来となっているそうです。もともとはイモ類、タケノコ、肉、野菜など様々な具材を一昼夜ほども加熱して作っていたそうですが、現在は豚ばら肉(彰化地方では豚もも肉)を使って普通の鍋で作られます。圧力釜がある方はそれを使って肉が溶けるまでじっくり煮こんで作るとよいでしょう。
ちなみに台湾北部で「焢肉飯」と呼ばれるものは、南部では「滷肉飯」と呼ばれることもあります。台湾の北と南で違う名前の料理というのも結構ありますので、台湾南部に遊びに行く人は注意しておくと楽しいかもしれませんね。
それでは魅惑の『焢肉飯』のレシピです。甘辛く、冷えてもおいしいので汗をかく夏場のお弁当にピッタリですよ!
[材料]
豚バラ肉 ……… 900g
ネギ ……… 5本
ニンニク ……… 10個
エシャロット ……… 10個
ショウガ ……… 10g
八角 ……… 2粒
[調味料]
酒 ……… 大さじ2
氷砂糖 ……… 大さじ5
醤油 ……… 500cc
胡椒 ……… 小さじ1/4
五香粉 ……… 小さじ1/4
黒糖 ……… 大さじ1
水 ……… 100cc
[作り方]
1.豚バラ肉は厚さ2cmの長方形に切り分けておく。エシャロットは皮を剥きみじん切りにしておく。
2.熱したフライパンに大さじ2のラード(分量外)をひき、エシャロットを炒めて香りを出す。続いて豚バラ肉を加え、表面の色が変わるまで炒める。
3.鍋に作り方2で炒めた豚バラ肉と、エシャロット、残りの材料と全ての調味料を加え、よくかき混ぜた後沸騰させる。沸騰したら蓋をし、弱火で1時間ほど煮込む。
4.茶碗にご飯(分量外)を盛り付け作り方3の豚バラ肉を乗せ、汁を適量掛けたら完成。
Point!
通常はタクアンと同じ煮汁で煮込んだゆで卵・タケノコなどが添えられます。好みでどうぞ。
レシピでは1時間ですが、煮汁を追加しながら数時間に込むと肉がトロトロになって更においしくなります。特に圧力鍋で調理すればすばらしい『焢肉飯』が出来ますので、お試しあれ。
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