甘麥大棗湯│甘麦大棗スープ

0 コメント

難易度:☆☆ 調理時間:1時間以内
本日はいつもより本格的な薬膳料理『 甘麥大棗湯│甘麦大棗湯』を紹介します。「かんばくたいそうとう」と読みます。日本で保険適用される医療用漢方製剤にも同名の処方がありますが、紹介するレシピは薬膳料理用ですこし作り方が異なります。

この処方(レシピ)の原典は「金匱要略」と呼ばれる書物で、婦人雑病というカテゴリーにこの処方が出てきます。原典の説明はそんなに長くないので、抜き出してみましょう。

婦人藏躁、喜悲傷欲哭、象如神靈所作、數欠伸、甘麥大棗湯主之。
按:甘草小麥大棗湯、方義未詳、必是詭錯。

註:藏、心藏也、心靜則神藏。若為七情所傷、則心不得靜、而神躁擾不寧也。故喜悲傷欲哭、是神不能主情也。象如神靈所憑、是心不能神明也、即今之失志癲狂病也。數欠伸、喝欠也、喝欠頓悶、肝之病也、母能令子實、故證及也。

方劑:甘草小麥大棗湯方
甘草三兩 小麥一升 大棗十枚
右三味、以水六升。煮取三升。溫分三服。亦補脾氣。

というわけで、ヒステリックな婦人で、喜んだり悲しんだりと感情の起伏が激しく、時に心霊の所作に思えるもので、あくびが多いものに効果があると書かれています。あまり日常生活に支障が出るようだと病院の受診を進めますが、普通の人が一時的に精神のコントロールを失っているくらいならこの薬はよく効きます。気持ちが高ぶって眠れないという方にもいい薬膳です。

子供の夜泣きや癇癪にも使ったりします。結構有名な処方です。神経の高ぶりや精神の浮き沈みが激しい人にはとても良く効く薬膳料理です。

材料は全て日本でも(割りと)簡単に手に入るものばかりですので、ぜひお試しください。

豆漿芝麻糊│黒ゴマ豆乳

0 コメント

難易度:☆ 調理時間:一瞬
本日は季節を問わず毎日飲める健康薬膳ドリンク『豆漿芝麻糊│黒ゴマ豆乳』のレシピを紹介します。作るのはとっても簡単です。

豆乳に多く含まれるイソフラボンは女性ホルモン様作用があり、女性にはバストアップ、更年期障害改善、美肌効果、男性には前立腺がん抑制、薄毛・脱毛抑制など様々な効果を及ぼします。大豆イソフラボンをはじめとする植物イソフラボンは体内に長時間とどまらずにすぐに排出されてしまうので、一度に大量摂取するよりは毎日少しずつ長期間にわたって摂取する方が効果的です。

続いて黒ゴマ、その健康パワーは皆様の知るところでしょう。有効成分であるセサミンなどのリグナン類は実は腸からは吸収されず肝臓に繋がる門脈という場所から直接肝臓に吸収されます。活性酸素除去効果があり肝臓から直接吸収されるため、肝臓で発生する活性酸素を効率的に除去することができるのです。しかも同じく抗活性酸素作用を発揮するビタミンEも豊富に含みいいことだらけです。さらには鉄、マグネシウム、カルシウムを同じ重量の牛乳よりも豊富に含むため、貧血や骨粗しょう症にも効果があります。このほかにも様々な健康効果があるのですが、うーむ、すごいですね。

この『豆漿芝麻糊│黒ゴマ豆乳』は薬膳料理として肝臓と女性ホルモンが関与する様々な問題に効きそうです。毎日コップ一杯ずつお楽しみください。夏はとろみをつけずに冷やして、冬はとろみをつけて温かくしてお召し上がりください。


檸檬愛玉冰│レモン愛玉ゼリー

5 コメント

難易度:☆☆☆(作るだけなら☆) 調理時間:1時間以内
本日は夏を先取りした台湾のデザート『檸檬愛玉冰│レモン愛玉ゼリー』のレシピを紹介します。台湾の夜市やデザート店では定番メニューの一つなので、食べたことがある旅行者の方も多いことでしょう。

愛玉は台湾語で「オーギョー」のように発音します。台湾固有の植物でイチジクの仲間です。発見は日本を代表する植物学者である牧野富太郎博士。日本統治時代に行われた第一次植生調査時(1904)に発見され新種として認められました。台湾では古くから食用とされていたようで、その種子を愛玉子(オーギョーチ)と呼んでいました。この現地名をそのまま使って、牧野博士により学名を Ficus awkeotsang Makino と名づけられました。属名は「オーギョーチ」をそのままラテン語で表記したものです。現在は学名が変わり Ficus pumila L. var. awkeotsang (Makino) Corner と呼ばれます。

「台湾通史」という書物に愛玉の名前の由来があるので抜き出してみましょう。

愛玉子:於嘉義山中。舊志未記載其名,道光初,有同安人某居於郡治之媽祖樓街往來嘉義,採辦土宜。一日,過後大埔,天熱甚,溪飲,見水面成凍,掬而飲之,涼沁心脾,自念此間暑,何得有冰?細視水上,樹子錯落,揉之有漿,以為此物化也。拾而歸家,以水洗之,,頃刻成凍,和以糖,風味殊佳,或合以兒茶少許,則色如瑪瑙。某有女曰愛玉,年15,楚楚可人,長日無事,出凍以賣,飲者甘之,遂呼為愛玉凍。自是傳遍市上,採者日多,配售閩、。按愛玉子,即薜荔,性清涼,可解暑。

道光初年といえば1821年ですので、200年近い歴史があるデザートというわけです。発見者も娘の名前を偶然見つけた植物につけるとは…なかなか面白い逸話ですね。

台湾ではこのレシピのようにレモン汁とあわせるだけでなく、ドリンクステーションのジュースに混ぜたり、カキ氷や豆花の具としても使います。

が、そういう軽食店で使われる弾力のある「愛玉」はゼラチンで作られていたりします(笑)。

この愛玉の種子(愛玉子や愛玉籽と呼びます)表面には植物中でも一二を争うほどの大量のペクチンが含まれます。愛玉子を水の中でもむと種子表面のペクチンが溶け出し、これによって水がゼリー状に固まるのです。寒天やゼラチンのように加熱せずにゼリーを作れる珍しい原料で、アイディア次第では色々なデザートに応用が出来そうです。残念ながらペクチンは油で凝固が阻害されるので、牛乳やチョコレートを固めることは出来ませんが、無脂肪牛乳や砂糖水なら固めることが出来ます。理系魂をくすぐられる料理ですね。色々と実験しながらお試しください。

日本では愛玉子は売られていないと思うので、もし試してみたい方がいらっしゃれば台湾から送ります。加熱しないで作れるので小さな子どもでも作れ、何より作るのが楽しく簡単です。ぜひ手の中で水が固まり始めるという不思議な感触をお楽しみください。


水晶雞│水晶鶏

0 コメント

難易度:☆ 調理時間:3時間
本日は見た目も美しい『水晶雞│水晶鶏』のレシピを紹介します。美しい中華料理のひとつで高級料理店のコースなどでは定番メニューですが、実は家庭でも簡単に作れます。

日本では多くのコラーゲン含有の健康食品が売られていますが、台湾でも日本のコラーゲンが大人気です。筆者も一時帰国の折、多くの友人からコラーゲン含有の健康食品を大量に依頼されます。台湾の友人へお土産に迷ったら、日本のコラーゲンを購入して渡すと間違いが少ないでしょう。

コラーゲンといってもしょせんはタンパク質なので、人体にそのまま吸収されることはありません。いや腸でアミノ酸に分解されて吸収されます。吸収されたアミノ酸は体内で再合成されてコラーゲンになるので、合成に必要な補酵素であるビタミン(V.C)やCo.Aを効率的に摂取した方がいいような気がするのですが…。いままで何人もの友人相談されるたび「コラーゲンをそのまま食べるより、V.CやCo.Aを摂った方がいいよ」と薬剤師の立場からアドバイスして来ましたが、それでもコラーゲンを食べたい、食べてしまうのがアジア女性の心理のようです(笑)。

さて、そんなコラーゲンを多く含む食品の筆頭といえば鶏皮。鶏皮を煮込んだスープを冷やすとゼリーになってしまうほど豊富なコラーゲンを含みます。

今回の料理はその鶏皮に含まれるコラーゲンを固めて作る冷性料理で、「水晶」の名に恥じない美しい料理が出来ます。食べたことのない人には大きな驚きを与えられる料理です。非常に簡単に作れますので、ぜひ挑戦してみてください。


香蕉飴(喜旺糕)│台湾風わらびもち

0 コメント

難易度:☆ 調理時間:30分以内
本日のレシピは台湾伝統のお菓子『香蕉飴(喜旺糕)│台湾風わらびもち』です。見た目が似ているため勝手に「わらびもち」と名前をつけていますが作り方は異なります。台湾の古い市場や夜市でならたいてい一つか二つ店があり売られています。日本で作るならお茶受けにも良さそうです。

中国は南京地方にも同名の料理があるのですが、こちらはケーキのような形で台湾のものとは名前が違います。南京に政府を置いていた遷台前の国民党と関係がありそうなのですが、詳しくは分かりませんでした。名前こそ『香蕉飴』と香蕉(バナナ)の字が入っていますが、現代売られているものは色も味も様々です。

プルプルしてかわいらしく、思った以上に手軽に作れるため子供と一緒に作るのもおすすめです。保存料などは何も使わないので保存は冷凍することになりますが、この凍った『香蕉飴』がまた絶品!日本の地方都市で名物として売り出せばヒット間違いなしでしょう!中小の和菓子屋さん、いかがですか?

伝統的なものはどれもそうなのですが、現代風にアレンジすればとても新鮮で目新しいものに早変わりします。新しいアイディアや現代のエッセンスを加えて新しいお菓子を開発してみても…いいかもしれません。

個人的には抹茶で作って薄切りにし、中に生チョコレートを挟んでみたいですね!


 
日本で作れる台湾料理 © 2012 | Designed by Rumah Dijual , in collaboration with Web Hosting , Blogger Templates and WP Themes
FB FACEBOOK TW TWITTER