芙蓉明蝦│クルマエビの中華蒸し

難易度:☆ 調理時間:30分以内
クルマエビなどの中型のエビを使った『芙蓉明蝦│クルマエビの中華蒸し』のレシピを紹介します。エビに醤油ベースのソースをまぶし、蒸して作る料理です。慣れると10分ほどで作れます。調味料を変えると風味がガラリと変わるので、レシピの醤油代わりに好みの調味料を使って作ってみて下さい。

料理名にある「明蝦」は学術的にはただ一種、学名 Penaeus chinensis中国語の正名を「中國對蝦」というエビのことを指します。ただし台湾の水産市場では体長15-20cmほどのエビは全て「明蝦」と呼ばれています。ブラックタイガーもクルマエビも同じ属で台湾では同じ「明蝦」の名前で売られています。そのため「ダマシ」も多いのですが、普通の人は気付かないので余り問題にはなりません。

クルマエビやブラックタイガーの属する根鰓亜目はその他のエビが属する抱卵亜目(大部分の"エビ"とヤドカリ、カニを含みます)とは別の系統に属し、この二つの亜目でほとんど全ての甲殻類が属する十脚目を二分します。亜目が違う…というのを簡単に言うと「イヌ」と「ネコ」くらい違うということです。もし比べる機会があったら、クルマエビと他のエビを比べて見ましょう。頭の中身を比べると分かりやすいかも知れません。

台湾では様々な料理にこの「明蝦」が使われます。おいしく調理するのはもちろんですが、食材に関する豊富な知識も料理には欠かせません。興味のある分野から少しずつ自分で調べてみましょう。

 それではレシピです。

[材料]
エビ ……… 6匹
 (ブラックタイガーなど中~大型のもの)
ニンニク ……… 20g
ネギ ……… 40g
エノキタケ ……… 60g

パセリ ……… 少々

[調味料]
醤油 ……… 大さじ1

[作り方]
1.ニンニクをみじん切りにする。エノキタケを良く洗いバラバラにほぐしておく。ネギをみじん切りにする。パセリをみじん切りにする。

2.ニンニク、エノキタケ、パセリ、醤油を混ぜ合わせてソースを作る。エビを殻つきのまま背中に切れ込みを入れ、爪楊枝などで背ワタを除く。殻と身の間に少し隙間を開け、ソースを身と殻の間に染みさせるようにかける。

3.耐熱の容器にエビとソースをすべて置き、強火で4分ほどエビに火が通るまで蒸す。火が通ったら取り出してネギを散らして完成。

Point!
エビを蒸すとき下に1cmほどの厚さのうす切りにした豆腐を敷いておいてもよいでしょう。

容器の底にエビから出た出汁とソースが混ざったものがたまります。とてもおいしいので、エノキタケと絡めて食べましょう。


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