難易度:☆ 調理時間:30分以内
しばらく王道のチャーハンシリーズをやりたいと思います。第一弾は『黃金蛋炒飯|黄金炒飯』のレシピです。卵とご飯、塩胡椒のみで作ります。
チャーハンに代表される「炒め料理」は伝統的な和食には存在しません。これは近代に入るまで日本では油が極めて貴重な品であったためです。織田信長が楽市楽座でそれまで寺社が独占していた油の流通を開放してからも、油はもっぱら燃料として使われるばかりでこれを使って料理を作るという発想は江戸後期まで出てきませんでした。
油を使いまわせるてんぷらなどの料理は割と早くから発達していきましたが、高火力で油をひいた鍋で食材に火を通す「炒」の手法は沖縄経由で中華の技法が伝わったもので、『○○炒め』と名前のついている料理は全て近代に考え出されたもの、または中華料理が起原です。
マンガなどではよく現代の料理人が過去の世界で腕をふるうというテーマが描かれます。食材や調味料の入手に悪戦苦闘しながらも現代料理を再現するのが定番のストーリーです。逆に古代の宮廷料理人などが現代に集って活躍する話というのも読んでみたいものですね。
中国の古い小説というのも数多くありますが、料理をテーマにしたものはまず見当たりません。現代の物語が古典と呼ばれるようになる遠い先の未来、その時代の作家はどんな料理人を現代に送り込んでくるのでしょうか?楽しみですね。
[材料]
卵 ……… 2個
ご飯 ……… 200g
[調味料]
塩 ……… 適量
胡椒 ……… 適量
[作り方]
1.卵を溶いてご飯とよく混ぜ合わせる。
2.熱したフライパンに大さじ3のサラダ油(分量外)をひき、全面にまんべんなく行き渡らせたら余分な油を捨てる。更に大さじ1のサラダ油を追加して180度ほどに熱したら、作り方1のご飯を鍋に入れて米粒がばらけるように手早くかき混ぜながら炒める。
3.焦げ目がつかないようご飯を炒めたら塩胡椒で味を整えて完成。
Point!
一見シンプルな料理ですが、米粒にまんべんなく卵液をまぶすこと、焦がさないように火加減を見極めながら米粒一つ一つを炒めることは何度も練習が必要です。シンプルな料理だけに技術がモロに現れるので、何度も練習して上手に作れるようにしておきましょう。
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