難易度:☆ 調理時間:30分以内
前回は『潤餅』の皮を作りました。今回は台湾式をより楽しむための典型的な具材を紹介したいと思います。
前回福建系の移民が多く居住する東南アジアでも食べられると書きました。今回は東南アジアに伝わった『潤餅』、即ち『Lumpia』をざっと見てみましょう。
インドネシア、マレーシアでは『潤餅』は閩南語発音がなまって『Lumpia』と呼ばれます。声調がなくなっただけです。その他のインドネシア語と同じく、中に包む具材の名前を後ろに付けて『Lumpia Goreng』などと呼ばれます。その他にも後ろに地名が付いた『Lumpia Surabaya』、『Lumpia Semarang』など、地域ごとに特色のある『Lumpia』が食べられます。広島風と大阪風のお好み焼きのようなものでしょうか。
またフィリピンには同じように『Lumpiang』と呼ばれる同類の料理があり、ベトナム風の生春巻きと人気を二分しています。台湾でも『潤餅』を揚げると『春捲』と呼ぶのですが、フィリピンでは揚げた『Lumpiang』を『Lumpiang Prito(揚げ潤餅)』と呼びます。現地で食べることがあればこちらのレシピも紹介したいと思います。
他にも中華系移民の多い地域では必ずといっていいほど、その土地の食材を使った『潤餅』があります。世界中の『潤餅』を研究すれば一冊の本では収まらないかもしれませんね。
それでは、本日は台湾の『潤餅』に包まれる具材のレシピを見てみましょう。基本的に生野菜ですので、調理という調理は必要ありません。新鮮で食感のよい野菜を使って作りましょう。
[材料]
潤餅皮 ……… 適量
卵 ……… 2個
滷肉 ……… 150g
(トンポーロウや唐揚げなど調理済みの肉なら何でもよい)
岩豆腐 ……… 150g
キャベツ ……… 200g
ニンジン ……… 80g
モヤシ ……… 80g
ピーナッツ粉 ……… 60g
砂糖 ……… 30g
香菜 ……… 少々
テンラージャン ……… 適量
[調味料]
塩 ……… 小さじ1/2
砂糖 ……… 小さじ1/2
固形ブイヨン ……… 小さじ1/2
胡椒 ……… 小さじ1/2
[作り方]
1.卵を薄焼きにして重ねて千切りにする。キャベツを千切りにする。岩豆腐を千切りにする。ニンジンを千切りにする。滷肉を細長く切っておく。
2.ピーナッツ粉と砂糖を混ぜ合わせておく。
3.調味料を全て混ぜ合わせておく。
4.潤餅皮を広げ、中心に卵、キャベツ、滷肉、岩豆腐、ニンジン、モヤシを適量ずつ置き、作り方2のピーナッツ粉と砂糖を適量ふりかける。テンラージャンを適量振りかけ、丸めるようにして包む。
5.調味料を混ぜ合わせたものを適量添えて完成。
Point!
包んだものを揚げると『春捲』になります。きつね色になるまで150度ほどの油で揚げましょう。
日本で作るなら刺身やすき焼き肉などを入れてもよいでしょう。テンラージャンの代わりに醤油やBBQソースなどでもかまいません。好きな具で好きなように作ってください。
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