銀荷蓮藕炒豆芽│レンコンとモヤシと豚肉の炒め物

難易度:☆☆☆ 調理時間:30分以内
たまには本格薬膳料理も紹介してみたい!ということで本日は台湾料理の合間に『銀荷蓮藕炒豆芽│レンコンとモヤシと豚肉の炒め物』という夏場の薬膳料理を紹介します。

金銀花と荷葉という日本の家庭では普通置いていない材料を使うので、完全に再現する必要はありません。手に入る材料だけで作ってみましょう。モヤシと蓮根と豚肉だけで、充分おいしい料理になります。

使っている薬物…というか、全ての材料の効能を簡単に書き出して見ました。漢字を拾いながら読んで見てください。結構面白い材料の組み合わせです。

豚肉
 中文:猪肉
 性味:甘、咸、微寒、無毒。
 帰経:入脾、腎経。
 効能:滋養臟腑、滑潤肌膚、補中益氣。

レンコン
 中文:蓮藕
 性味:甘、寒。
 帰経:入心、脾、胃経。
 効能:清熱潤肺、涼血行瘀。熟用、健脾開胃、止瀉固精。

モヤシ(緑豆モヤシ)
 中文:綠豆芽菜
 性味:甘、寒。
 帰経:入心、胃経。
 効能:清熱解毒、解酒毒、利小便、利三焦



金銀花

 中文:金銀花
 性味:甘、寒。
 帰経:入胃、肺経。
 効能:清熱解毒。主溫病發熱、熱毒血痢、癰腫疔瘡、喉痹、多種感染性疾病。

蓮の葉
 中文:荷葉
 性味:苦、平。
 帰経:入胃、脾、肝経。
 効能:升發清陽、散瘀止血。主暑濕煩渴、頭痛眩暈、脾虛腹脹、大便泄瀉、葉血下血、產後惡露不凈。

となります。全体的に清熱、解毒の効用が目立ちます。体の中に熱が溜まっていたり、毒気が抜けない人はぜひ試してみてください。またほとんどの材料が胃経に入るので、食欲増進の作用も期待できます。

さわやかな蓮の葉の香りとモヤシのシャキシャキ感、そして蓮根の風味が真夏の暑気あたりを吹き飛ばしてくれるさわやかな料理です。香辛料たっぷりのカレーで汗腺を開いて汗をかくのもいいですが、涼やかに胃の活動を高めるこういった薬膳料理があることもお忘れなく。もちろん体質に合わせて食べるのが本来の薬膳ですので、夏でも冷え性に悩んでいたり、冷房病のある人は食べるのをやめておきましょう。平気で冷泉に浸かれるような人は食べても大丈夫です!

[材料]
豚肉 ……… 50g
レンコン ……… 50g
モヤシ ……… 100g
金銀花 ……… 10g
蓮の葉 ……… 3g


[調味料]
塩 ……… 適量

[作り方]
1.蓮の葉を適量の100ccの水(分量外)で10分ほど煎じ、茹で汁つくる。豚肉は千切りにする。レンコンはよく洗って薄切りにする。

2.熱した鍋に適量のサラダ油(分量外)をひき、豚肉を色が変わるまで炒める。火が通ったら取り出して油を切っておく。

3.作り方2の鍋に少量のサラダ油(分量外)を加え、レンコンと金銀花、蓮の葉の茹で汁30ccを加え、沸騰させたらレンコンを茹でて火を通す。

4.最後にモヤシと作り方2の豚肉を加え、強火で軽く炒め、少量の塩をで味を調えたら器に盛り付けて完成。

Point!
蓮の葉は茹で汁のみを使います。レシピには乾燥品の重量を書いていますので、生を使う場合は10gほどをよく洗ってから使いましょう。間違ってもオニバスなどの保護植物の葉を使わないように!

金銀花はものによってはすこし手でちぎっておく方が食べやすいかもしれません。焦がさないように注意しましょう。


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