難易度:☆☆ 調理時間:1時間以内
本日は肉燥から作る本格『炒米粉│台湾風焼きビーフン』のレシピを紹介します。台湾の軽食として有名な『炒米粉』を日本でも再現してみましょう。特別な材料は何も使いません。
「ビーフン」は数少ない台湾語由来の外来語の一つで、漢字表記は「米粉」です。普通話ではミーフェンのように発音しますが、台湾語ではビーフンのような発音になります。
中国の北部では小麦を主食としていますが、南部から東南アジアにかけての主食は米です。というわけでそれぞれの地域では主食にする麺料理の材料がことなり、中国語では小麦で作った「麺」と、米で作った「粉(こなの意味ではなく、ビーフンなどのライスヌードル)」を呼び分けます。漢字の偏がそれぞれ麦と米になっているのにも注目です。
近年台湾のビーフンは純粋な米粉だけで作られるものはほとんどなく、多くはトウモロコシ澱粉を加えて食感と調理のしやすさを改善しています。中国にはジャガイモでん粉だけで作った偽ビーフンも存在するので注意です。
中国南部から東南アジアにかけての米を主食とする地域では、それぞれ独自のビーフン料理があります。ベトナムの bún(粉)、タイの เส้นหมี่、マレーシアの bihun など、どこか中華料理と通じるものがありますが、どれも現地風にアレンジされており、何より廉価でとてもおいしい料理となっています。東南アジア旅行時にはそれぞれの国のビーフン料理を食べ比べてみると楽しいでしょう。
台湾では米の生産地で冬が寒冷な新竹地域のビーフンがブランドになっており有名です。故郷の味に飢えている台湾人留学生などに、お土産として持ち帰ってあげると喜ばれるかもしれません(笑)。
[材料1]
エシャロット ……… 8個
豚ひき肉 ……… 300g
水 ……… 600cc
[材料2]
ビーフン ……… 300g
エシャロット ……… 2個
ニラ ……… 20g
ニンジン ……… 20g
モヤシ ……… 100g
[調味料1]
酒 ……… 大さじ2
醤油 ………大さじ7
氷砂糖 ……… 大さじ1
五香粉 ……… 少々
胡椒 ……… 少々
[調味料2]
醤油 ……… 大さじ2
水 ……… 200cc
[作り方]
1.材料1のエシャロットをみじん切りにする。
2.熱した鍋に大さじ3のサラダ油(分量外)をひき、作り方1のエシャロットを香りが出るまで炒める。続いて豚ひき肉を加えて色が変わるまで炒めたら、全ての調味料1を加え中火で沸騰させる。いい香りがし始めたら弱火にし、40分ほど煮込んで肉燥の完成。
3.鍋に適量の水を沸騰させ、ビーフンを入れて1分ほど茹でてから取り出し水気を切っておく。
4.材料2のエシャロットをみじん切りにする。ニラを長さ5cmほどに切る。ニンジンは皮を向いて千切りにする。モヤシはよく洗っておく。
5.フライパンに大さじ2のサラダ油をひき、作り方4のエシャロットを入れ炒めて香りを出す。調味料2の醤油と水を加えて沸騰させたら、作り方3のビーフンを加えて2分ほど炒める。続いて日を弱火にし、そのまま5分ほど煮立たせる。
6.別の鍋に水を沸騰させ、大さじ1のサラダ油(分量外)を加える。ザル等に作り方4のニラ、モヤシ、ニンジンを入れ、鍋に入れて1分ほど茹でて火を通す。火が通ったら取り出して水気を切っておく。
7.作り方5のビーフンを器に盛り付け、作り方6の野菜を上に乗せる。最後に作り方2の肉燥を300gほど上からかけたら完成。
Point!
手順は多いですが、肉燥が出来てしまえば材料に順番に火を通していくだけです。材料も特別なものは何も使わないので日本でも簡単に再現できるでしょう。
肉燥は辛目の味付けが好きな方は醤油を大さじ1ほど加えてください。
ビーフンの他、細めの小麦粉麺を使って焼きそば風にしてもOK。具の野菜は好みでアレンジしてください。
作った肉燥はいわゆる「そぼろ」、普通の白ご飯に乗せて食べてもとてもおいしいです。
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