難易度:☆ 調理時間:1時間以内
台湾北東部の都市宜蘭の名物『卜肉│台湾式肉てんぷら』のレシピを紹介します。発明された土地の名前をつけて『宜蘭卜肉』や『蘭陽卜肉』などと呼ばれることもあります。
宜蘭地区は台北と太魯閣などの観光地で有名な花蓮との中間に位置し、世界的にも珍しい炭酸水の湧き出る冷泉や、日本統治時代に作られた温泉街などがある観光地です。台北から車で1時間ほどでいける為、レジャー目的で訪れる人たちでいつも賑わっています。日本統治時代には飛行場があり、特攻隊が編成されていたこともあります。『卜肉』は日本統治時代に日本人向けに経営されていた居酒屋で作っていたてんぷらを元に、現地の人たちが工夫して作り上げた料理といわれています。
もともと宜蘭平地は台湾原住民の噶瑪蘭族(Kebalan)と呼ばれる部族が支配していました。この原住民の名前は現在台湾で作られているウイスキーの名前になっているので、お酒好きの方は聞いたことががあるかもしれません。
『卜肉』の「卜」は宜蘭地域の台湾語で「炸(揚げる)」を意味し、「炸肉(揚げた豚肉)」というそのままの意味の料理です。
[材料]
豚ロース ……… 200g
[調味料1]
中力粉 ………80g
片栗粉 ……… 37.5g
重曹 ……… 小さじ1/2
ラード ……… 大さじ1
水 ……… 80g
[調味料2]
エシャロット ……… 5個
胡椒 ……… 少々
固形ブイヨン ……… 大さじ1
醤油 ……… 小さじ1
塩 ………小さじ1
ラード ……… 大さじ2
砂糖 ……… 小さじ1/2
水 ……… 240cc
[調味料3]
ニンニク ……… 2個
胡椒 ……… 少々
固形ブイヨン ……… 小さじ1/3
醤油 ……… 大さじ1
酒 ……… 大さじ1
砂糖 ……… 小さじ1
水 ……… 30cc
[作り方]
1.豚ロースを長さ5cm×太さ1cmほどの短冊状に切り、包丁の背で叩いて繊維をほぐしておく。調味料3をミキサーなどで混ぜ合わせたものに、豚ロースを入れ、冷蔵庫で30分ほど浸けておく。
2.材料1を全てボウルに入れてよく混ぜ合わせ、濡れた布巾をかぶせて10分間発酵させる。
3.鍋に揚げ物油を160度に熱しておく。作り方1の豚ロースに作り方2の衣をまぶし、そのまま油に入れて2-3分ほど揚げる。きつね色になったら取り出して油を切り完成。
Point!
出来上がったら好みで塩胡椒やソースをかけて食べましょう。肉に味が染みているのでそのままでもおいしく食べられます。
0 コメント :
コメントを投稿