青木瓜燉排骨湯│青パパイヤと豚カルビのスープ
日本に一時帰国していましたが、飛行機に乗り遅れてしまい台湾に戻るのが一日延びてしまったHigeneです。
本日は『青木瓜燉排骨湯│青パパイヤと豚カルビのスープ』という料理を紹介します。
青パパイヤとはパパイヤの未成熟の果実のことで、オレンジ色に熟す前の状態を指すので青パパイヤと呼びます。日本ではあまり見かけませんが、パパイヤは栽培が容易なので家で育ててみてもいいでしょう。パパイヤの種を土に埋めて水をやれば勝手に芽が出てきます。プランターやポットでもすくすく育つので、家庭菜園にいかがでしょうか?うまく温度管理をすれば雌雄同株で一本だけでも実を収穫できる株に育ちますが、普通は雄株と雌株に分かれます。いくつか育てておいて、花を見て雄株と雌株を一本ずつ隣同士で育てれば実が収穫できます。興味がある方は自分で調べてみてください。
さて、本日の青木瓜燉排骨湯│青パパイヤと豚カルビのスープ』は、台湾では「成長期に食べるとおっぱいが大きくなる」料理だといわれています。日本ではパパイヤで胸が大きくなるという話はあまり聞きませんね。女性ホルモンに類似した成分でも含まれているのでしょうか?
パパイヤといえばパパインという酵素が有名で、多くの化粧品や医薬品に使われています。パパイヤで胸が大きくなるという話は、台湾の女性のほとんどが聞いたことがある、信じているといいます。成長期以外にも乳の出をよくすると言って、出産後に食べたりもするそうです。いろいろなソースを調べてみましたが、台湾人が豊胸成分だとおもっているももの正体はパパインで間違いないようです。
ある女性が豊胸のため、この青パパイヤを生で三ヶ月食べ続けたそうですが、結局胸が大きくならず、恋人にも振られてしまったというニュースが以前新聞に載っていました。最後に医師のコメントが載っていましたが、どうやら煮込むなど加熱しないとパパイヤの成分は消化管から吸収されにくいというコメントが書かれていました。(参考今日新聞)
パパインは酵素なので加熱で容易に失活すると思うのですが…台湾のニュースもまったくいい加減なものですね。ちなみに熟したパパイヤにはパパインはほとんど含まれません。ちなみに台湾では胸がない女性のことを「太平公主」といいます。中国では「飛機場(飛行場、空港の意味」、韓国では「세탁판(洗濯板)」などといいます。日本でも…わりと通じるかもしれませんが、使わないほうが無難ですね。
胸の件は少々眉唾ですが、青パパイヤを入手してぜひこの料理に挑戦してみましょう。
難易度:
☆☆
調理時間:
1時間以内
材料:
豚カルビ ……… 200g
青パパイヤ ……… 100g
生姜 ……… 10g
ネギ ……… 2本
水 ……… 800cc
調味料:
塩 ……… 小さじ1/2
固形ブイヨン ……… 小さじ1/2
紹興酒 ……… 小さじ1
作り方:
1.豚カルビはブロック上に切り、沸騰したお湯で数分湯でてアクをく。取り出して冷水に付け荒熱を取り、水気を切っておく。
2.青パパイヤは皮を剥き、一口大に切って、沸騰したお湯で茹でておく。
3.生姜、ネギはよく洗いぶつ切りにする。
4.耐熱容器に作り方1の豚カルビ、作り方2の青パパイヤ、作り方3の生姜、ネギを入れ、水とすべての調味料を加える。
5.蒸し器に作り方4の耐熱容器を入れ、1時間ほど蒸す。生姜とネギを取り除いて完成。(Point参照)
Point:
蒸し器で蒸さずに落し蓋をして弱火でコトコトと煮込んでもよいでしょう。スープは和風のだしを使ってもおいしく作れます。
青パパイヤに含まれるパパインには肉を柔らかくする効果があるので、切った青パパイヤと肉を混ぜ合わせてしばらく一緒に置いておくと肉が柔らかくなります。豚肉以外にも鶏肉で作る『青木瓜燉雞肉』などという料理もあります。
あまり他の具を加えないのが、この料理のポイントですが、パパイヤはレモン汁などの酸味と相性がよいので、レモン汁をたらしたり、リンゴ酢を加えたりしてもよいと思います。台湾ではナツメ、枸杞、アケビ、ハトムギ、干しシイタケ、黄蓍などの中薬材を加えたものも見かけます。
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