水煮牛肉│牛肉の辛煮込み
筆者の大好きな料理の一つである『水煮牛肉』。水煮と書いていますが、温かい料理です。以前紹介した『水煮肉片』の牛肉版です。『水煮肉片』の豚肉を牛肉に置き換えても作れます。
牛肉のみ、もしくは牛肉とレタスなどを少しとろみのあるピリ辛のスープで煮込んだ料理で、四川省の家庭料理が元になっているといわれます。片栗粉をまぶして表面がツルツルになった牛肉には、しっかりスープが染みており、舌の肥えた台湾人にも非常に人気のある四川料理の一つです。
中華料理はどの地方の家庭料理もさまざまなレシピと調理法があり、同じ名前でもまったく別の味の料理だったりすることが多くあります。この料理も非常に多彩なレシピがある料理で、レストランで食べても、一軒ずつ微妙に味が違います。筆者は台湾と中国の両方の四川料理店でこの料理を食べたことがありますが、どちらもその地域の人々の好みに合わせてアレンジされており、非常においしかったのを覚えています。(台湾のはちょくちょく食べてますが…。)
価格も割りとリーズナブルで、台湾では一皿100-150元くらい、学食などで食べると60元ほどで食べられます。 台湾人は日本人ほど米を食べませんが、この料理は特に白ご飯との相性が抜群で、一皿で何倍もおかわりができてしまいます。
今日紹介するレシピは日本の家庭でも晩御飯のおかずに作れるようにアレンジしております。ご飯が止まらなくなるほどのおいしさを家庭でも楽しめます。ぜひ一度お試しください。
難易度:
☆
調理時間:
1時間以内
材料:
牛もも肉 ……… 300g
ブイヨンスープ ……… 300cc
サラダ油 ………40g
豆板醤 ………40g
干し唐辛子 ……… 10g
花椒 ……… 2g
塩 ……… 少々
調味料:
醤油 ……… 適量
片栗粉 ……… 適量
ごま油 ……… 10g
酒 ………40g
生姜 ……… 10g
作り方:
1.牛もも肉は小指の大きさに切り、醤油とスライスした生姜に15分-1日浸けておく。ネギはぶつ切りにする。
2.熱した鍋にサラダ油を入れ、すりおろしたニンニクと豆板醤を炒めて香りを出す。ブイヨンスープを加えて沸騰したら、浸けておいた牛肉に片栗粉をまぶしたものとネギ、干し唐辛子と花椒を入れ3分ほど煮込む。
3.調味料を加えて味を整えたら、アルコールが飛ぶまで煮詰める。上にネギを散らして完成。
Point:
レタスやキャベツを加えて作るレシピもあります。『水煮肉片』のレシピはレタスを使った調理法を書いています。豚肉を牛肉に置き換えて作ってください。
片栗粉をまぶした肉類を沸騰したお湯に入れる時は、温度が低すぎると衣が剥げます。逆に温度が高すぎると肉の味がお湯に溶け出してしまうので、ポコポコと鍋の底から小さな泡が出るくらいのときに牛肉を投入しましょう。衣が固まってしまえば、高温で茹でても大丈夫です。
醤油につける時間は長ければ長いほど肉の中まで味が染みます。時間があるならできるだけ長くつけておきましょう。数時間以上浸けるときは冷蔵庫に入れておきます。
ごま油の代わりにラー油を使うと辛味が増します。
レタスやキャベツを使うときは牛肉と同じくらいの大きさに切って、歯ごたえがなくなるまで煮込みます。牛肉と同じくらいの固さになるまで煮込む必要があるので調理時間が長くなります。
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