難易度:☆ 調理時間:3時間
筆者が朝食や夜食として珍重する軽食『筋餅│東北風クレープ、筋餅』のレシピを紹介します。中力粉を捏ねて焼いただけのシンプルな料理ですが、豆乳とよく合い小腹がすいた時には最高のおやつになります。
もともとこの『筋餅』は中国東北地方の料理で、そのまま作るよりはネギを生地に練りこんだ『蔥油筋餅』の方が有名でしょう。筆者が食べるのは専らこれです。他にも『肉鬆』や『紅燒肉』を巻いて食べても美味です。その他の肉料理を巻いて食べても合うでしょう。
この料理が生まれた中国東北地方は、いわゆる旧「満州」のこと。清王朝を立てた満族の故郷です。漢族の料理とは違った寒冷な地方ならではの小麦粉を使った素朴な料理が多数あります。現在中国で東北地方といえば、遼寧、吉林、黒竜江省の三省をあわせた東北三省、またはこれに内蒙古の東部地方を加えた地方を指します。1932年の満州国建国、1945年の日本敗戦、そして中華民国に接収されたその直後から共産党との内戦が始まり、戦乱にまみれた近代史をもつ土地でもあります。現在の中華人民共和国成立の歴史が濃縮されて詰まっている地域です。
最大の都市は遼寧省沈陽で、他にも長春、大連、ハルビンなど台北市にも道路の名前として残る有名な都市がいくつかあります。
台北市内にも東北料理を提供するレストランがいくつかありますので、興味のある方は旅行時に味わってみましょう。
[材料]
中力粉 ……… 500g
水 ……… 300cc
[調味料]
塩 ……… 5g
[作り方]
1.ボウルに篩った中力粉と塩を入れ、少しずつ水を加えながら両手で力を加えながら5分ほどよく捏ねる。全体が均一に混ざったらラップをして2時間寝かせておく。
2.作り方1の生地を取りだし、再度表面に光沢が出るまで軽く捏ねる。これを20等分し、麺棒で厚さ1mmの円形に延ばす。
3.フライパンを熱し、作り方2で薄く延ばした生地の両面を中火で30秒ずつ焼く。表面の一部が泡立ち、軽く焦げ目が付いたら取り出す。巻き取って食べやすい大きさに切ったら完成。
Point!
パン生地を薄く延ばして焼くだけです。フライパン返しがなくても箸で作れます。慣れると(?)フライパンなし、コンロの上に直接かぶせて焼く方法でも作れます(笑)。
油は使いません。
ネギを生地に練りこむときは、20-40gのネギをみじん切りにして生地に練りこんでください。ネギを入れて作ったものが台北で食べられる一般的な『筋餅』です。
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