難易度:☆ 調理時間:30分以内
本日はオーソドックスな家庭料理『花卷魷魚│中華イカあんかけ』を紹介します。中華全域で食べられる料理で、地域によって名前も様々です。日本でも中華料理屋や、ひょっとすると給食でも食べられるほど普及しています。今回は本場中華風に作ってみましょう。
イカは世界中の海で取れ、もちろん台湾近海でもたくさん水揚げされます。世界中で食べられる食材であるにもかかわらず飼育するのは容易ではなく、ノーベル生理学賞受賞者のローレンツ博士(鳥の雛の刷り込みを見つけた人)からも「人工飼育不可能な世界で唯一の動物」とまでいわれていました。一昔前までは…。
イカ、特にヤリイカからは巨大な神経細胞の塊が取れます。脳の研究や最先端のコンピューターの研究に使うために安定した供給体制が必要だったのですが、飼育が不可能というジレンマに世界中に陥っていました。このヤリイカの人工飼育に初めて成功したのは日本人の松本元博士、脳型コンピューターの研究にイカの神経細胞を使用するため、恐ろしい執念でヤリイカの人工飼育法を完成させます。ドーナツ型の水槽を使ったのがポイントです。ちなみに飼育方法は分かったのですが、商業養殖が出来る技術は未だに開発されていません。というわけで世界の全てのイカは未だに天然産です。
それではレシピ行って見ましょう!
[材料]
イカ ……… 350g
ダイコン ……… 200g
トマト ……… 50g
(ケチャップ大さじ2でも代用できます。)
水溶き片栗粉 ……… 50g
ネギ ……… 6g
ニンニク ……… 25g
[調味料]
砂糖 ……… 25g
酢 ……… 25g
白醤油 ……… 20g
味の素 ……… 15g
ごま油 ……… 少々
ラード ……… 200g
(なければ普通のサラダ油で代用しましょう。)
[作り方]
1.イカは下ごしらえをし、幅6cm、長さ3cmの板状に切り分ける。表面に格子状に包丁をいれ、沸騰したお湯で茹でて火を通し水気を切っておく。
2.ダイコンは厚さ5mmほどの薄切りにし、茹でて火を通しておく。トマトは食べやすい大きさに切る。ネギはぶつ切りにする。ニンニクはすりおろし、砂糖、白醤油、酢、味の素、水溶き片栗粉、ごま油と混ぜ合わせておく。
3.強火で熱した鍋にラードを入れて溶かし、鍋の表面に膜を作ったら液体になっているラードを取り出し、大さじ3のサラダ油を追加で加える。作り方2のニンニクソースを加えて沸騰させたら、トマト、ネギを加え一瞬炒め、強火のまま一気にイカ、ダイコンを加えてよく混ぜ合わせたら完成。
Point!
イカの身に格子状に包丁を入れるときは、皮の外側を切りましょう。こうすると火を通したときにきれいに花が咲きます。
ヤリイカでもコウイカでもどちらでも作れます。
イカとダイコンにはあらかじめ火を通しているので、これらを入れてからの調理は数秒で終わります。ソースを絡めたらサッと器に移しましょう。
ラードを使わない場合は多めの油を鍋にひいて、ソースが焦げ付かないようにしてから調理しましょう。
トマトの代わりに大さじ2ほどのケチャップを使うのが簡単です。
0 コメント :
コメントを投稿