難易度:☆ 調理時間:一瞬
本日は『姜汁撞奶│広東風ショウガプリン』のレシピです。たまにはこんな中国の伝統デザートで体を温めまてみるのはいかがでしょうか。以前紹介した『薑汁雙皮燉鮮奶│ショウガ汁のミルク茶碗蒸し』とよく似た広東省の伝統デザートです。
ショウガの字を「薑」に変えたり、『薑埋奶』などと言ったりもします。ゼラチンを使わずに作るプリンで日本でも再現可能です。固まらせる条件がちょっとシビアなので、失敗したら条件を変えて何度か試してみましょう。
ショウガに含まれるショウガプロテアーゼという酵素で牛乳のタンパク質を分解し、再度ゲル化することで固めるプリンです。広東省の伝統デザートで、現地で食べたことのある旅行者も多いことでしょう。台湾でも最近流行り始めました。
この『姜汁撞奶』はもともと水牛の畜産が盛んな広東省沙湾の名物料理で、牛乳ではなく水牛乳を使って作るのがオリジナル。現在でも有名店はわざわざ水牛乳を取り寄せて作っていると言います。伝説によると風邪を引いた老婆がショウガ汁を飲むとき、味を嫌って砂糖と牛乳を加えたら固まってしまったのが始まりといわれています。
普通のプリンのように冷やさず、温かいまま固まる不思議な中華デザート。日本でもぜひお楽しみください。
[材料]
牛乳 ……… 250cc
スキムミルク ……… 小さじ1
砂糖 ……… 小さじ1
ショウガ ……… 10g
[作り方]
1.熱っした牛乳にスキムミルクと砂糖を加え、よく混ぜ合わせる。混ざったら70度になるまで放置しておく(→Point参照)。
2.ショウガをみじん切りにして絞り、絞り汁を器の底に入れる。上に作り方1の牛乳を静かに注ぎ、十分ほど放置する(→Point参照)。牛乳が固まったら完成。
Point!
牛乳は沸騰する直前に火を止めて、スキムミルクと砂糖を加えます。一瞬沸騰してからすぐに火を止めてもいいですが、焦がさないようにするのがポイントです。70度の温度は鍋の縁にぎりぎり手を触れられるくらいの温度。
牛乳の量と出力などで計算し、慣れてくると電子レンジでも作れます。
スキムミルクは牛乳を”濃く”するのに使います。砂糖と共に好みで濃度を調節してください。
ショウガの絞り汁と牛乳は混ぜてはいけません。ショウガの絞り汁の上に温かい牛乳を静かに注ぎます。
牛乳のタンパク質を凝固させる料理です。調整乳ではなく成分無調整の濃い目の牛乳を使いましょう。
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