珍珠豆腐│珍珠豆腐

難易度:☆ 調理時間:30分以内
昨日に引き続きちょっと珍しい福建・台湾料理『珍珠豆腐│珍珠豆腐』を紹介します。アイスクリームスクレイパーで豆腐を丸く切り取って海鮮ベースの出汁で煮込むという簡単な料理です。

その気になって探せばいろんなレストランでメニューに載っていたりするのですが、ガイドブックに載っているのを見たことがないので、旅行で台湾を訪れるような日本人はまず口にすることはないというマイナーな料理です。福建省に行けば台湾でよりも有名な料理なんですけどね。

この料理は1924年に福建省出身の詩人林長民が北京のお寺でインドの詩人をもてなしたときの宴席料理が由来になっていると言います。詩人が詩人をもてなしたときの料理だけあって、非常に詩的な美しい外見が特徴です。その後林長民が故郷の福建省でこの料理を広め、台湾には戦後に伝わりました。

豆腐の大きさもお店によってそれぞれで、鶏肉などのほかの具が入ることもありますが、今回のレシピではシンプルに豆腐と貝柱の出汁のみで作っています。 各人でそれぞれアレンジして作ってみましょう。料理の名前そのまま、見た目も美しくてとても美味しい料理です。ぜひ挑戦してみてください。


[材料]
豆腐 ……… 1丁
干し貝柱 ……… 50g
中華スープ ……… 500cc

[調味料]
味の素 ……… 2g
醤油 ……… 2g

[作り方]
1.豆腐をアイスクリームスクレイパーなどで球状に切り出し、水に浸けておく。

2.干し貝柱を水で戻してスープ皿に入れ、中華スープを注いで器ごと蒸し器にかける。干し貝柱に火が通ったら貝柱を取り出し、スープに味の素と醤油を加えて味を調える。

3.沸騰したお湯で作り方1の豆腐を浮かんでくるまで煮込み、火が通ったら作り方2のスープに入れて完成。

Point!
干し貝柱は出汁取りに使い、スープには入れません。豆腐の球状に切り出した以外の部分も料理には使いません。結構贅沢な料理です。余った部分は簡単に処理して他のおかずにしちゃいましょう。たとえばダシを取った後の干し貝柱は少量の醤油をたらすだけでお酒のおつまみになります。

写真のようにチンゲンサイ、鶏肉、ニンジンを加えることもあります。主役はあくまで豆腐なので、あまりごちゃごちゃしないように注意してください。


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