閩生果│ピーナッツの香辛料和え

難易度:☆ 調理時間:1時間以内
今回は『閩生果│ピーナッツの香辛料和え』を紹介します。福建省の名物冷菜として非常に有名で、運がよければ台湾でも食べられます。福建、台湾だけでなく、中華地域南部では結構広く食べられる小料理です。

この料理は『閩式花生米』とも呼ばれ、福建省の料理であることを強くアピールしています。

「閩(ビン)」という字は、日本にいる限りほとんどの人が一生お目にかかることはないでしょうが、台湾と関係を持ったとたん使う機会が増える漢字の一つです。中国古代の夏王朝から戦国時代にかけて、福建省からベトナム一帯に「古閩族」という原始民族が住んでおり、後に中原から逃れてきた人々と混ざり合い「閩越族」と呼ばれるようになりました。その後一部が中華の支配地域に組み込まれたときにこの地域を「閩」と呼ぶようになり、五代十国時代にはこの地域の国の名前となりました。今も昔も、「閩」はほぼ現在の福建省(一帯)を示す語で、歴史的経緯から福建省とつながりの深い台湾と合わせて「閩台」のように呼ぶこともあります。台湾語を閩南語と呼んだりもしますね。

とても簡単に作れてお酒のおつまみにはぴったりなので、ぜひ再現してみてください。


[材料]
ピーナッツ ……… 500g
ラード ……… 100g
花椒粉 ……… 2.5g
砂糖 ……… 200g
五香粉 ……… 25g

[調味料]
塩 ……… 適量

[作り方]
1.鍋に大さじ6のサラダ油を熱し、ピーナッツをきつね色になるまで炒める。火が通ったら取り出して油を切り、自然に冷ましておく。

2.ピーナッツが冷めたらボウルなどでラードとよく混ぜ合わせ、砂糖、五香粉、花椒粉、塩を加えて表面に薄い膜を作る。器に盛りつけたら冷蔵庫で軽く冷やして完成。

Point!
ピーナッツを炒める油の温度は140度ほどで。低いと火が通らず、高すぎると焦げます。

既に火が通ったおつまみ用のピーナッツなどを使っても作れます。その場合表面の塩分を軽く落としてから作り方2に移ってください。

ピーナッツ以外にも、カボチャの種、ひまわりの種、ピスタチオ、緑豆などで作ったりもします。好みのナッツ類でお試しください。


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