四川香辣蟹│激辛カニ炒め四川風

難易度：☆☆☆　調理時間：1時間以内
たまには高難易度の四川料理に挑戦してみましょう。『四川香辣蟹│激辛カニ炒め四川風』のレシピを紹介します。トウガラシやニンニクをふんだんに使ったソースで、カニ、ジャガイモ、ヤマイモ、タケノコを炒めて作ります。辛さは調節できますが、ぜひ一度レシピ通りに作って本場の味を体験してみましょう。

カニといえば横歩き…が有名ですが、実は前に歩く種や後ろに歩く種も存在します。また前後左右に自由自在に動き回れる種も結構な数がおり、すべてのカニが横歩きしかできないわけではなさそうです。また歩くより泳ぐのが得意な種もいます。

実は横歩きしかできないカニも、回転して目を回させると前に歩ける種がいます。今日日なにかと動物虐待が叫ばれるのであまりお勧めはできませんが、海辺でカニを見かけたらぐるぐると振り回してみましょう。種にもよりますが、しばらく前に歩いてくれます。

日本では伝統的に文章を縦書きで書いていましたが、室町時代前後に初めて西洋の文字に接した人々は、横書きの文字に衝撃を受けたようで、これを「カニ文字」と呼びました。なるほど横に進む文字を適切に表している感じですね。今でも英語を話せない古い世代の日本人は西洋語を指して「あんなカニみたいな文字！」となじることがあります。昭和初期くらいまでは使われていた表現なのかもしれませんね。

カニは世界中の海水、淡水域に様々な種が生息しており、各地の歴史、文化とも密接に関係した様々な料理があります。今回は四川風のカニ料理です。手順が多いですがその手間を裏切らない絶品料理です。ぜひ挑戦してみましょう。

[材料]
カニ ……… 4匹
ジャガイモ ……… 大1個
タケノコ ……… 200g
ヤマイモ ……… 200g
ニンニク ……… 6個
トウガラシ ……… 5個
八角 ……… 2個
タマネギ ……… 半個
ショウガ ……… 30g
ネギ ……… 30g
花椒 ……… 10g
パセリ ……… 適量

[調味料1]
水 ……… 100cc
紹興酒 ……… 大さじ2
醤油 ……… 大さじ2
トウチ ……… 大さじ2
砂糖 ……… 小さじ1
塩 ……… 少々

[調味料2]
栗粉 ……… 20g
胡椒 ……… 10g
塩 ……… 小さじ1/2

[作り方]
1．カニをよく洗い、一匹ずつ殻をごと十字に切り分ける。

2．ジャガイモと山芋の皮をむき、1cmほどの太さの千切りにする。タケノコを下処理し、ジャガイモと同じ大きさの千切りにする。タマネギは荒くみじん切りにする。

3．トウガラシを荒くみじん切りにする。ショウガの皮をむいて薄切りにする。 パセリをみじん切りにする。

4．鍋に水を沸騰させ、タケノコとヤマイモを入れて火が通るまで茹でる。火が通ったら取り出して水けを切っておく。

5．作り方4の鍋に半量の花椒と半量のショウガを入れ、作り方1のカニを入れて火が通るまで茹でる。火が通ったら取り出して水気を切っておく。

6．ボウルに作り方5のカニとすべての調味料2を入れ、よく混ぜ合わせてから15分ほどつけておく。

7．鍋に揚げ物油を入れて160度に熱し、作り方6のカニを入れてきつね色になるまで揚げる。カニ肉が揚ったら取り出して油を切っておく。

8．作り方7の揚げ物油に作り方2のジャガイモを入れてきつね色になるまで揚げる。揚ったら取り出して油を切っておく。

9．熱した鍋に大さじ2のサラダ油（分量外）をひき、トウガラシとニンニクを炒めて香りを出す。続いてネギ、残り半量のショウガと花椒、八角、作り方2のタマネギを入れて香りが出るまで炒める。

10．作り方9の鍋に作り方4のタケノコと作り方8のジャガイモを入れて中火で5分ほど混ぜながら炒める。続いてトウチ、紹興酒、醤油、砂糖を加えてよくかき混ぜたら、作り方7のカニと水を加える。材料を混ぜ合わせたら、蓋をして中火で10分ほど煮込む。

11．作り方10の鍋を強火にかけて水気がなくなるまで加熱したら、最後に塩で味を調える。器に盛りつけてパセリを散らしたら完成。

Point!
材料の下ごしらえからなので手順が多いですが、ゆっくり順番通りに具を処理し、最後に混ぜ合わせましょう。

カニは火を通しすぎないように、茹でるときは殻の色が変わるまで、揚げるときもからの色がきつね色になるまでです。最後に鍋でほかの具と混ぜ合わせてからソースと煮込んで完全に火が通るくらいの火加減にしましょう。火が通りすぎると身が小さくなってしまいます。

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