越式酸魚湯|ベトナム風魚スープ

難易度: 調理時間:30分以内
たまには台湾で定番の南洋料理から。『越式酸魚湯|ベトナム風魚スープ』のレシピを紹介します。白身魚とパイナップルなどをナンプラーとタマリンドベースのスープで煮込んだベトナム料理です。

四年ごとの台湾総統選挙、各政党ほぼ戦略が出尽くして選挙戦も落ち着いてきた感があります。選挙前の下馬評通り、民進党の蔡英文候補の勝利はほぼ確定的で思ったより選挙は盛り上がりに欠けました。

さて今回は選挙に関する経済学的な"数学的モデル"というものをいくつか紹介してみましょう。数学といっても使うのは小学校で習った加減乗除だけです。

まずは投票に関する行動モデルから。(本来は難しい専門用語を使いますが、適宜なじみのある単語に言い換えます。)

B = E[Ux] - E[Ey]  ……… (1)

政党XとYがあるとして、E[Ux]は政党Xが政権を取ったときのあなたへの利益、E[Uy]はYが勝ったときの利益だとします。B>0ならあなたはXに投票し、B<0ならYに投票します。記号は難しいですが、簡単にいえば「Xが勝ったときのウマミ」と「Yが勝ったときのウマミ」の差を比較して投票する、というだけです。ウマミの部分は立場によるので個人で異なります。(記号はB:Benefit、E:Expectation、U:Utility。)

続いて

R = PB + D - C ……… (2)

Bは(1)のBで、それに「その投票が選挙結果に与える確率の"主観的"予測」のPが掛かっています。Dは民主主義に貢献するという信念、または義務感、Cは投票にかかる費用です。客観的にはPは限りなくゼロに近い、つまりあなたが投票に行かなくても選挙の結果には影響がないのですが、主観的予測はそれよりもかなり大きな値をとります。Dは投票に行くこと自体の快感です。「選挙に行こう!」という広告を見ることや、教育によりUPします。Cは…実は日本では大きな問題となります。投票に行くための交通費や消費する時間、仕事を休むことによる損失、候補の政策を吟味するための労力、子供を預ける手間などが全て含まれるため、特に日本で忙しく仕事や家事をしている人はこの数値がとても高くなる傾向があるのです。そのため最終的にR:利得がマイナスになり、投票に行かない(R = 0、つまり現状維持)という選択肢を取ることになるのです。(記号はR:Reward、P:Probability、D:Democratic valueまたはDuty、C:Cost。)

この数式は同じ民主主義でも国により大きく数字が異なります。日本ではCの高さ(相対的にDの低さ、Pの低さ)が問題となり、他の国よりも投票率が下がります。アメリカでは政党による政策の差がはっきりしているためBが大きく、Dも高くなります。韓国もBやDが高くなります。

では台湾ではどうでしょう?アメリカと同じようにPとBも比較的高いのですが、特筆すべきはDの高さです。台湾人は選挙を四年に一度のお祭りのように捉えている節があり、ある種の敬虔さをもって選挙に臨みます。道教のお祭りや廟へ参拝しているときのような状態になっているのではないかと筆者は推察しています。要は選挙のことを考えると脳内麻薬が出るという条件付けがされているのです。そしてそれは道教の信仰の記憶とリンクしているのでしょう。今回のように余りパッとした候補がいない選挙でも、高い投票率になると予想されているのはそういうことなのかもしれません。

日本で選挙の投票率を高めたいなら、Cを減らすために選挙の投票者全員に1000円分の地域振興券を渡すなどすると良いかもしれません。

ちなみに(1)式のBの求め方は大まかに、イメージで決める、過去の業績で決める、自分の所属するコミュニティの総意に従う、そして政策を自分で判断して決めるなどの方法があります。最初の三つなどは衆愚政治に陥る危険をはらんでいますね(笑)。人によって無意識にどれかを選好していることが多く、無意識の行動であるためなかなか変えることができません。台湾に滞在する期間が長くなれば、選挙をきっかけに政治について語る機会も多くなります。(中国語が堪能なら)あなたの周りにいる台湾人がなぜ、どうして投票に行くのか、どういう基準で候補を選ぶのかを聞いてみると面白いと思います。よほど暇なら候補者を訪ねてみるのも良いでしょう。割と…相手してくれます(笑) 。

投票は16日で、即日開票されます。日本人の私には台湾の国政選挙はほとんど関係がないのですが、やっぱりなんだかドキドキしてきました(笑)。

それではレシピです。



[材料]
白身魚切り身 ……… 300g
パイナップル ………100g
モヤシ ……… 30g
トマト ……… 1個
バジル ……… 適量
水 ……… 800cc

[調味料]
塩 ……… 小さじ1/4
ナンプラー ……… 大さじ2
砂糖 ……… 大さじ1
タマリンドペースト ……… 大さじ3

[作り方]
1.白身魚切り身を一口サイズに切り分け、熱湯にくぐらせてアクを抜いておく。パイナップルを一口サイズに切る。モヤシのヒゲを除いておく。トマトを食べやすい大きさに切る。

2.鍋に水を沸騰させ、白身魚切り身、パイナップル、トマトを入れ、3分ほど煮込む。続いて全ての調味料とモヤシを加え、更に2分ほど煮込む。器に盛りつけてバジルを散らしたら完成。

Point!
材料を用意しておけばほぼ一瞬で完成します。ただ白身魚切り身にはしっかり火を通しましょう。

白身魚の代わりに豚肉のうす切りを使っても作れます。

パイナップルは缶詰を使うのが楽です。

タマリンドペーストは通販で買えます。


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