蘿蔔燒雞│ダイコンと鶏肉の和風煮込み

本日は台湾の家庭料理である『蘿蔔燒雞│ダイコンと鶏肉の和風煮込み』を紹介します。家庭料理らしく『蘿蔔雞肉燒』、『蘿蔔燒雞肉』、『蘿蔔燒雞腿』などなど様々な別名があります。

今日の料理で使う「ダイコン」の最古の栽培記録は紀元前2200年前後、エジプトのピラミッド建造の労働者たちに提供されていたものだそうです。昨日の「クルミ」に続きかなり長い歴史があるようです。

多くの人は「ダイコンは根」と思っていますが、これは半分だけ正解。ダイコンの葉に近い部分、うっすらと緑色に染まった「青首」と呼ばれる部分は胚軸と呼ばれる「茎」の部分です。茎の部分は葉緑素を作るので、うっすらと緑色に染まっているのです。つまりダイコンは正確には根と茎を食べているのです。ちなみに「カブ」の根に当たる部分はすべてこの胚軸。カブの食用部分は茎です。大根はアブラナ科ダイコン属、カブはアブラナ科アブラナ属という違いもあります。

ダイコンは葉っぱも食べられますし、種子も莱菔子(らいふくし)という生薬になります。まさに捨てるところのない野菜です。 莱菔子もダイコン本体と同じく消化不良などに使われます。

中国語ではダイコンは(白)蘿蔔(簡体字では萝卜)、カブは蕪菁と書きます。紅蘿蔔と書くニンジンとダイコンは同じ仲間の野菜として扱われていたようです。これは現在のように大きくなる品種が開発される前、ダイコンとニンジンの大きさが余り変わらなかった時代の名残でしょう。

日本で栽培されるダイコンは90%以上が青首大根とよばれる品種で、スーパーや八百屋でおなじみ。日本全国でほとんど同一品種の野菜が食べられているというのは、結構めずらしいことです。ほかに青首部分が発達しない完全に根だけを食べる「白首大根」と呼ばれる品種群もあります。英語でも日本の品種は Daikon とそのままの名前で呼ばれることもあるそうです。

というわけでレシピいってみましょう!


難易度:


調理時間:
30分以内

材料:
鶏もも肉 ……… 300g
ダイコン ……… 500g
ニンジン ……… 150g
コンブ ……… 30g
ショウガ ……… 10g
水 ……… 1200cc


調味料:
だし醤油 ……… 100cc
味醂 ……… 大さじ4
酒 ……… 大さじ2


作り方:
1.鶏肉は一口サイズに切り、沸騰したお湯(分量外)で茹でて火を通した後、取り出しておく。

2.ダイコンとニンジンは皮をむき、沸騰したお湯(分量外)に入れて火を通しておく。コンブは幅0.5cmの短冊状に切っておく。

3.鍋に水を入れて沸騰させた後、全ての材料と調味料を入れてよく混ぜ合わせる。蓋をして30分ほど煮込んで完成。


Point:
好みで一味唐辛子を振りかけて食べてください。

材料を全部切った後まとめて炊飯器に入れてスイッチを入れるだけでも作れます。お試しください。

写真のようにニンジンをタマネギに替えても作れます。


0 コメント :

 
日本で作れる台湾料理 © 2012 | Designed by Rumah Dijual , in collaboration with Web Hosting , Blogger Templates and WP Themes
FB FACEBOOK TW TWITTER