蘆筍雞柳│アスパラガスと鶏むね肉の炒め物

難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾の家庭料理『蘆筍雞柳│アスパラガスと鶏むね肉の炒め物』のレシピを紹介します。アスパラガスと長さをそろえて切った鶏肉の細切りを、塩で炒めて作る料理です。さっぱりして食べやすく、夏バテ中にもいいですね。

鶏柳とは指位の細さに切った鶏肉を指します。更に細いと鶏絲ですが、明確に何ミリ以下と決まっているわけではありません。

さて鶏柳は"Ji1 liu3"と発音しますが、これと発音が似ている単語に激流"Ji1 liu2"があります。日本語の激流と全く同じように激しい流れを表す単語です。

台湾には激流と呼べるほど流れの急な河川はありませんが、これは平時でのこと。台風一過後などはいつもは穏やかな河川も褐色の濁流へと変化し、とたんに牙をむきます。近づくと危険ですので、遠くから眺めるだけにしましょう。

花蓮地域では"激流泛舟"と呼ばれるゴムボートを使った川下りを楽しめます。 秀姑巒溪と呼ばれる河を10人乗りのゴムボートにまたがって数km下るという遊びで、一人700元程で参加できます。名前にこそ激流という字が入っていますが、簡単な装備とレクチャーで楽しめますので、興味がある方は体験してみましょう。数社が経営していますが、どこも同じような流れとサービスを楽しめます。

また夏季オリンピックにはカヌーのスラロームという競技があります。この競技の中国語名が「激流回旋」です。こちらは文字通り天然の、ときに人工的に作った激流を右に左にポールで作った回廊を潜り抜けていく競技で、非常なバランス感覚と筋力が要求されるそうです。スキーのスラロームと異なり回廊を形成するポールに触れてはいけないというルールがあるので、水の流れを読んでカヌーの動きを数cm単位でコントロールする技術が要求されます。日本ではあまり人気がない競技ですが、こういうマイナー競技にこそ観戦の面白さがあるというもの。船体やオールに使われている最新技術やコースを形成する激流の仕組みなど見どころは多いですので、この夏のオリンピックでは注目してみましょう。

それではレシピです。


 写真はパプリカの代わりにクルミを使ったもの。
気持ち砂糖を多めに使うって先にクルミを炒めてから作ります。

[材料]
鶏むね肉 ……… 200g
アスパラガス ……… 150g
パプリカ ……… 60g
ニンニク ……… 2個
ショウガ ……… 10g
トウガラシ ……… 10g

[調味料1]
塩 ……… 少々
チキンブイヨン ……… 少々
砂糖 ………少々

[調味料2]
塩 ……… 少々
片栗粉 ……… 少々
酒 ……… 小さじ1

[作り方]
1.アスパラガスを6-7cmほどの食べやすい長さに切りそろえる。パプリカを千切りにする。ニンニクとショウガをみじん切りにする。トウガラシを千切りにする。

2.鶏むね肉を千切りにし、すべての調味料2とよく混ぜ合わせておく。アスパラガスを茹でて火を通しておく。

3.熱した鍋に大さじ1のサラダ油(分量外)をひき、ニンニク、ショウガ、トウガラシを炒めて香りを出す。続いて鶏むね肉を色が変わるまで中火で炒める。最後にアスパラガスとパプリカを加え、火が通ったらすべての調味料1を混ぜ合わせて味を調えたら完成。

Point!
パプリカと鶏むね肉はアスパラガスと同じくらいの長さに揃えましょう。トウガラシは細く千切りにします。

パプリカはアスパラガスやトウガラシとの色の対比を考えて黄色い色のものを使うと良いでしょう。


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