難易度:☆ 調理時間:30分以内
中華圏全土で人気の高いオーソドックスな中華料理『宮保雞丁│鶏肉の宮保ソース炒め』のレシピを紹介します。トウガラシの香りを移した油と醤油ベースの調味料で鶏肉を炒めて作ります。いまでこそカシューナッツで作ったものが一般的ですが、オリジナルは今回のレシピのようにピーナッツで作ります。
『宮保雞丁』は各種宮保料理の元祖で、清末に丁寶禎という官僚が発明したといわれています。彼は山東省の民政、軍政長官であり、この料理で客をもてなしたということです。その後彼は四川省に移り、総督の地位まで上り詰め、最終的に「東宮少保」という職を封じられます。この役職名から「宮保」と名付けられました。発音の同じ「宮爆」とも書かれます。
丁寶禎の専属料理人の姓が「宮保」だったとか名称に関してはいろいろな説があるのですが、役職名から名付けられたというのが有力です。料理名の謎に迫る研究というのも面白そうですね。
ご飯のお供にも最適な料理なので、中華料理ファンでなくともぜひ作り方を覚えておきましょう。
[材料]
鶏むね肉 ……… 200g
ピーナッツ ……… 100g
トウガラシ ……… 20g
花椒 ……… 3g
ショウガ ……… 5g
ニンニク ……… 2個
ネギ ……… 20g
[調味料1]醤油 ……… 大さじ1
水溶き片栗粉 ……… 大さじ1
[調味料2]
水溶き片栗粉 ……… 大さじ1
砂糖 ……… 大さじ1/2
酒 ……… 小さじ1
塩 ……… 小さじ1/3
[作り方]
1.鶏むね肉をよく洗って水分を切り、一片1.5cmほどのブロック状に切る。これに醤油と水溶き片栗粉を混ぜ合わせたものをまぶして20分ほど浸けておく。
2.ネギを1cmの長さに切る。トウガラシの種を除き、輪切りにする。ショウガをうす切りにする。ニンニクの皮を剥いておく。
3.熱したフライパンに大さじ2のサラダ油(分量外)をひき、皮を剥いたピーナッツを入れて弱火で表面の色が少し変わるまで炒める。火が通ったら、ピーナッツを取り出し油を切っておく。続いて作り方1の鶏むね肉を加え、30秒ほど中火で炒める。表面に火が通ったら取り出して油を切っておく。
4.作り方3のフライパンに大さじ1のサラダ油(分量外)をひきなおし、花椒と作り方2のトウガラシを加えて弱火で色が変わるまで炒める。続いてネギ、ショウガ、ニンニクと作り方3の鶏むね肉を加え、混ぜ合わせながら強火で1分ほどかき混ぜながら炒める。材料に火が通ったらすべての調味料2を加え、材料と絡めるように混ぜ合わせながら炒める。最後に作り方3のピーナッツを加え、ざっくりと混ぜ合わせたら完成。
Point!
出来上がりにバジルの葉を混ぜ合わせても美味です。
生ピーナッツは一度取り出して再度加えた方が風味が良くなります。お酒のおつまみなどすでに火を通したピーナッツを使う場合は最後にそのまま加えてください。
カシューナッツで作る場合もピーナッツと同じです。カシューナッツで作ると正確には『腰果雞丁』という料理名になります。
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