丁香肉桂滷│クローブとシナモンベースの中華風煮込みスープ

難易度：☆☆　調理時間：3時間
肌寒い季節にピッタリの『』のレシピを紹介します。様々な具材を煮込めるスープベースで、クローブとシナモンが肉類との相性ばっちり！すっきりとさわやかな香りで、体を温めてくれます。材料の入手がネックですが、どれもスーパーの香辛料コーナーで手に入れられます。

いわゆる『滷味』の一種です。材料さえあれば大量に作るのも簡単なので、文化祭の出店にも良さそうです。

さて日本の学校で恒例行事の一つである「文化祭」。実は台湾や中国の学校ではあまり（ほとんど）行われません。もちろん学校や先生次第なのですが、台湾の学校では各クラスで出し物や出店、イベントを行うという行事自体が極めて少ないのです。

いわゆる運動会はだいたいどこの学校でもやっていますが、日本のように多彩なプログラムで父兄も参加できるようなものではなく、各クラスの選抜選手がバスケットボール、リレー、綱引きなどの競技に参加する程度のものです。日本のイメージとは全く違います。

台湾の高校（高等中学）では各スポーツ競技ごとに地区の大会が開かれおり、全国大会ももちろん行われているのですが、実はこの大会に参加しているのは一般の学生ではなく、各学校に特別に設置されている「体育科」の学生たち。そもそも台湾の高校にはクラブ活動のようなものはほとんどなく、普通科の学生は学業が本分ということで放課後も塾や自宅で勉強を行います。日本の「文武両道」の精神は台湾ではあまり受け入れられなかったようです（笑）。

各学校ごとに一般の学生も体育科の学生も一緒になってクラブ活動を行えるのは大学生になってからで、ある程度運動神経のある人は学業の傍らスポーツに汗を流しています。ちなみに2015年の全国大学野球大会の優勝校は文化大学。全国大学22チームが参加した大会で文化大学は最多優勝回数を誇る強豪校です。日本プロ野球のスカウトも視察に来るとか来ないとか。

台湾の高校生以下で一般の学生も専門科の学生も同じ土俵で戦えるほとんど唯一の分野は「芸術分野」。特にピアノや二胡などの伝統楽器は幼少期から英才教育を受けている人がたくさんおり、才能次第ですが時々専門科の学生を差し置いて全国で優秀な成績を残したりもしています。

学生時代にある程度身体を使う練習をしておくと、大人になってからもハッとするような動きが出来たりして、意外な場面で役に立つことがあります。台湾に長期滞在する人は、地域の運動センターなどに申し込んで、スポーツを通じていろんな分野の人と交流するのも面白いですよ。

[材料1]（香辛料）
丁香（クローブ） ……… 7g
肉桂（シナモン） ……… 7g
八角（スターアニス） ……… 5g
山椒 ……… 5g
草豆蔻（カルダモン） ……… 5g
菊花 ……… 3g
　（菊花茶を使います）
小茴香（フェンネル） ……… 5g
ショウガ ………100g
　（ショウガは生を使います）
ネギ ………50g
好みのドライフルーツ ……… 5g

（他に手に入れば丹参 5g、竜眼肉 5g、五味子 3g、枸杞 5gを加える。）


[材料2]（具）
牛筋、牛肉、豚肉、豚内臓、鶏肉、砂肝、羊肉など好みの肉類 ……… 適量

[調味料]
氷砂糖 ……… 20g
塩 ……… 小さじ1～2
醤油 ……… 大さじ2
酒 ……… 大さじ2
水 ……… 2000cc

[作り方]
1．ショウガをうす切りにする。ネギをぶつ切りにする。ネギ、ショウガ以外のすべての材料1をティーパックなどに入れておく。

2．熱した鍋に大さじ1のサラダ油（分量外)をひき、ネギとショウガを炒めて香りを出す。

3．鍋にすべての材料と調味料を入れ、加熱して沸騰させる。沸騰したら火を止め、そのまま蓋をして1時間ほど味を馴染ませる。再び加熱して沸騰させ、好みの材料2(→Point参照)を加えて弱火で煮込む(→Point参照)。材料2の具に火が通ったら完成。

Point!
材料2の肉類は食べやすい大きさに切って煮込むより、塊のままじっくり煮こんだ方が味が染みます。具の大きさにもよりますが、鍋にぎりぎり入るサイズの塊肉なら40-50分弱火で煮込み、同じ時間火を止めて味をしみこませると良いでしょう。

弱火で蓋をして煮込むとはいえ、煮込み続けるとスープが減ってきます。適宜水を足して焦げ付かないようにしましょう。

スープは味付けに使うだけで飲めません。

レシピでは2リットルで作っていますが、10リットルくらいの鍋で大量に作り、いろんな具を一緒に煮込むとそれぞれからダシが出てよりおいしくなります。

肉類以外の具でおすすめなのは、ギンナン、菱の実、ソラマメなどの炭水化物が多い豆、堅果類、そしてインスタント麺がよく合います。

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