四神鱸魚湯│スズキ入り四神スープ

難易度:☆ 調理時間:2時間
筆者の最も愛する台湾スープ料理の『四神湯』の豚モツの代わりに魚を加えた『四神鱸魚湯│スズキ入り四神スープ』のレシピを紹介します。豚モツの処理の手間を考えるとこちらの方が簡単に作れます。

本ブログでもたびたび登場する『四神湯』は清代に宮廷で作られた薬方が元になっており、もともと「四臣湯」と呼ばれていました。この臣の字の発音が閩南語で神と似ているため、台湾では訛って四神湯と呼ばれるようになったのです。

もともとは「茯苓、芡実、蓮子、山薬(淮山)」の四つに豚モツを合わせて水で煮込んだものが「四臣湯」です。筆者も再現したことがありますが、お酒を使わないと少し臭みが出ます。

台湾では多くの『四神湯』のお店があります。各店で材料やその配合割合が異なるため、一店ごとに少しずつ味が異なります。大手レストランチェーンの四神湯もなかなかいい味だったりします。筆者のような熱烈な四神湯ファンは自分だけの名店をいくつも知っているものです(笑)。台湾旅行も数回目という方は、自分だけの行き着けの店を作っておくと旅行が楽しくなるでしょう。

台北市内だけでも多くの『四神湯』の名店がありますが、その多くは個人経営の小店ばかり。それだけにおいしいお店を探し当てたときの喜びは何者にも勝ります。日本ではなかなか口に出来ない『四神湯』ですが、手に入らないなら作ってしまえばいいのです!何度も作ると自分だけの材料黄金比が出来てきます。おいしいレシピが出来たら、ぜひ筆者にも教えてください。



[材料]
スズキ(切り身) ……… 600g
 (他の白身魚で代用してもよい)
水 ……… 500cc
茯苓 ……… 5g
芡実 ……… 10g
蓮子 ……… 10g
薏苡仁 ……… 10g
山薬 ……… 10g
枸杞 ……… 3g
ショウガ ……… 10g

[調味料]
酒 ……… 大さじ2
塩 ……… 小さじ1/2

[作り方]
1.スズキ(切り身)を沸騰したお湯で10秒ほど茹でてアクを抜き、取り出して冷水に浸けて冷まして置く。ショウガは細かく千切りにする。

2.炊飯器に水、茯苓、芡実、蓮子、薏苡仁、山薬、枸杞、ショウガ、酒を入れてスイッチを入れる。

3.作り方2のスープを鍋に取りだし、作り方1のスズキ(切り身)を入れて沸騰させる。沸騰したら弱火で15分ほど煮込み、最後に塩で味を整えて完成。

Point!
炊飯器で煮込む段階はもちろん鍋で蓋をしたままコトコトに混んでもOK。直火の場合は時々底から混ぜるのをお忘れなく。

スズキのほか、サケ、ヒラメ、フグ、タイなどで作ってもおいしいと思います。衣をつけて素揚げにしてからスープに入れても美味です。


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