蘿蔔糕│大根餅
大根餅はもともと広東地方(香港・マカオ含む)の年越し料理(年糕といいます)で、いまでは数多くの軽食店で提供される人気料理となっています。そのモチモチ感とどんなソースにも合う蛋白でヘルシーな味わいから、日本の中華料理店でも食べることができますね。材料はいたってシンプルで、家庭でも蒸し器があればすぐに作れます。地方や方言によって名前が異なり、閩南、潮汕語では『菜頭粿』、客家語では『蘿蔔粄』または『菜頭粄』と書きます。
広東地方の料理ですが、台湾やシンガポール、マレーシアなどでも非常に一般的な料理で、台湾では高校や大学の学食でも軽食として提供されています。混ぜ込む具によって下味が変わり、エビや野菜で下味をつけた調理法もありますが、今回は何も加えないオーソドックスな『蘿蔔糕│大根餅』を紹介します。冷凍しておけば作り置きもできますので、食べたい時に食べられる便利な中華軽食といえます。
難易度:
☆
調理時間:
1時間以内
材料:
米粉 ……… 260g
(米をフードプロセッサーで砕いてもよい)
片栗粉 ……… 40g
水 ……… 300g
大根 ……… 600g
水 ……… 600g
調味料:
塩 ……… 小さじ1
砂糖 ……… 小さじ1
胡椒 ……… 小さじ1/2
作り方:
1.大根は皮を剥き、細く千切りにする。熱した鍋に大さじ1のサラダ油(分量外)を引き、水600gを加えて沸騰させた後、千切りにした大根を加えて煮込む。
2.米粉、片栗粉、塩、砂糖、胡椒をふるいにかけ、冷水300gを加えてよく混ぜ合わせる。
3.作り方1で煮た大根と熱水を、作り方2の粉を混ぜ合わせた冷水中にそのまま加えよくかき混ぜる。粉が粘り始め、固形化してくるので手早く混ぜ合わせる。
4.蒸し器に入る大きさの平たい耐熱容器にアルミホイルを敷き、表面に油(分量外)を塗る。厚さ3cmほどまで作り方3で混ぜ合わせた粉と大根を入れる。
5.蒸し器で40分ほど蒸す。蒸しあがったら取り出して表面に油を塗り、常温で冷ます。
6.蒸し上がりはそのまま食べてもOK。切り分けて冷凍し、食べる前に表面に軽く焦げ目が付くくらい炒めたら完成。
Point:
蒸し上がりの熱いうちは包丁で切りにくいので、すこし温度が下がってきたら切り分けましょう。
蒸す時に膨らむので、耐熱容器いっぱいに入れるとこぼれます。
炒めたものを醤油で食べてもおいしいですが、実はこれお吸い物や味噌汁に入れると絶品です。簡単に煮崩れはしないので雑炊の餅代わりに使っても超おいしい!
エビで下味をつけるときはすりつぶしたエビか小エビを20-30gほど、大根を煮込むときに加えておきます。
冷凍して約1週間ほど保存できます。
エビを加えずこのまま作れば野菜のみで作る『素食』となり、ベジタリアン向けの料理となります。
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