蛤蜊肉丸煲│ハマグリとミートボールの中華風シチュー

難易度:☆ 調理時間:30分以内
広東の家庭料理『蛤蜊肉丸煲│ハマグリとミートボールの中華風シチュー』のレシピを紹介します。チキンスープで煮込んだミートボール(肉丸)にハマグリを加えた旨味たっぷりのシチュー料理です。口の中でほろりと崩れる煮込まれたミートボールに、スープやハマグリの旨味がぎっしりと沁み込んだ一品となっております。

日本の都道府県をすべて覚えているかも微妙ですが、今回は中国の省の位置関係を少しだけ整理しておきましょう。

このブログを見ている皆さんなら台湾の場所はもうご存知ですね? 知らないという方は台湾の場所を地図で確認して覚えてください。その台湾からすすっと西に進んで、大陸の海岸線にぶつかったあたりが福建省です。台湾の歴史とも非常に縁の深い省で、400年ほど前に多くの移民を台湾に送り出した場所の一つです。台湾との経済交流が最も盛んな省であり、日本人にはちゃんぽんや皿うどん、はたまた沖縄料理の祖先としてなじみがある料理が多いのがここ福建省の福建料理です。

福建省のそのまま西隣が江西省、更にその西が湖南省です。江西省の江はも長江、湖南省の湖とは長江に連なる洞庭湖と呼ばれる湖の事です。洞庭湖は中国では二番目に大きな淡水湖です。この周辺の省は長江に関連した省の名前がついていることが多いので覚えておきましょう。湖南省は湖南料理が有名です。アッと驚く工夫を凝らしたおいしい料理が多いので、ぜひ挑戦してみましょう。さらに西に行くと貴州省、雲南省、四川省などがあります。

福建省と江西省、湖南省の南、海岸沿いにあるのが広東省です。香港のある場所といえばピンと来る人もいるかもしれません。日本では飲茶(ヤムチャ)として知られる香港料理を有する広東料理があまりにも有名ですね。広東の西は広西チワン族自治区があり、二つを合わせて「両広」と呼ぶこともあります。広西チワン族自治区にはその名の通りチワン族やその他の少数民族が多数暮らしており、漢人文化にはない特殊な中国文化を見ることができます。

今回は各省の歴史や文化にまでは踏み込んで説明しませんが、近隣諸国の行政区画の歴史や文化を調べてみると、びっくりするようなことが分ったりして面白いですよ。

それではレシピです。

[材料]
ミートボール ……… 150g
ハマグリ ……… 50g
白菜 ……… 100g
トウガラシ ……… 10g
ネギ ……… 30g
ニンニク ……… 10g

[調味料]
塩 ……… 小さじ1
固形ブイヨン ……… 小さじ1
酒 ……… 大さじ1
砂糖 ……… 小さじ1
胡椒 ……… 小さじ1
水 ……… 1000cc

[作り方]
1.ネギ、トウガラシをぶつ切りにする。白菜を食べやすい大きさに切る。ハマグリをよく洗い砂を吐かせておく。

2.熱したフライパンに少量のサラダ油(分量外)をひき、ネギ、トウガラシ、ニンニクを炒めて香りを出す。続いて白菜を加えて柔らかくなるまで炒めたら、すべての材料を土鍋の中に移す。

3.土鍋にミートボールと白菜、すべての調味料を混ぜ合わせたものを入れ、加熱して沸騰させる。沸騰したら蓋をし、弱火で15分ほど煮込んで完成。

Point!
ミートボールは中華風の大型のものを使いましょう。洋風の小型のミートボールも使えますが、ケチャップソースなどがついているものはソースを洗い流しておきましょう。

今回のレシピではスープと野菜はチキンブイヨンと白菜を使っていますが、福建省や台湾では鶏ガラスープとヘチマを使ったりもします。和風のダシを使ってもおいしそうですね。


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