難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾の家庭料理『孜然乾煎雞腿排│クミンたっぷりチキンステーキ』のレシピを紹介します。カレーなどに使われるクミンという香辛料をたっぷりと使ったチキンステーキです。香ばしいクミンの風味は鶏と相性が良く、様々な料理にも応用できます。
クミンは学名を Cuminum cyminum といい、和名をウマゼリといいます。この植物の果実を乾燥させたものが英語で Cumin (Seed)という香辛料になります。Seed(種子)とは言いますが、実際は小さな果実です。フェンネルと同じくセリ科の植物で、地中海沿岸が原産地とされています。孜然は中国語での呼び名で、植物も香辛料も孜然と呼びます。
エジプトのパピルスにも記されているほどの「世界最古の香辛料の一つ」であり、人類の肉食の歴史と常にともにあった香辛料とされています。インド料理の根幹をなす香辛料の一つであり、ヨーロッパの多くの料理にも使われます。世界的に見れば胡椒に匹敵するほどの使用量と知名度を誇るのですが、なぜか日本ではあまり知名度が高くありません。カレーには必ずといっていいほど配合されるスパイスなので、知らずに口にしたことがある人も多いと思いますが、単独で使うと少々きついにおいがするのが日本人受けしない理由でしょうか。
中国東北地方などでは羊肉の串焼きなどに直接振りかけて食べたりもします。中国人にはおなじみの香辛料です。
いつかクミンも何かの拍子に日本でも市民権を獲得し、胡椒やシナモンなどのメジャーな香辛料の仲間入りを果たしてほしいものです。まぁ世界的には有名な香辛料ではあるので、欲しいと思ったら割と簡単に手には入ります。大き目のスーパーなら香辛料コーナーに置いてあると思うので、手に入れて使ってみましょう。肉料理との相性が抜群です。
それではレシピです。
[材料]
骨なし鶏もも肉 ……… 1本
[調味料1]
クミン粉 ……… 小さじ1
塩 ……… 適量
[調味料2]
胡椒 ……… 少々
バター ……… 少々
[作り方]
1.骨なし鶏もも肉をよく洗い、キッチンペーパーなどで表面の水気をよくふき取っておく。これにクミン粉と塩をまぶし10分ほど置いて味をしみこませる。
2.熱したフライパンにバターを入れて溶かし、作り方1の鶏もも肉を皮目から焼く。両面を中火で焼いて火を通したら、器に盛り付けて完成。
Point!
クミン以外の香辛料を使って鶏肉との相性を確認してみましょう。まずは単独でいろいろな香辛料を使って味や風味がどれくらい変わるのか確かめたら、様々な分量や比率の組み合わせを試してみて下さい。
フライパンはフッ素コーティングされている物などを使った方がきれいに焼けます。普通のフライパンを使う場合は特に皮が焦げ付かないよう火力と加熱時間に注意しましょう。
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