難易度:☆ 調理時間:30分以内
香港の名物料理『避風塘炒雞│避風塘式から揚げ』のレシピを紹介します。トウチをベースに味付けをした鶏もも肉に溶き卵をつけてあげて作る料理です。ご飯にも良く合う濃いめの味付けで、日本のから揚げにはない独特の旨味があります。
料理名にある「避風塘」とは香港の港や河口にある台風時に小舟を非難させておく場所のことです。香港には一昔前まで多くの水上生活者がおり、その多くが避風塘の船の上で生活をしていました。漁業や運送業を生業としていた香港の水上生活者らは、都市部や地上部にはない独自の料理を数多く生み出しました。中でも有名なのは『避風塘炒蟹』と呼ばれるカニ料理や、今回紹介する『避風塘炒雞』です。周辺の中華料理の技法を貪欲に取り入れてはそれらを大雑把に統合し、あくまで庶民料理の枠からはみ出さないようにざっくりと調理した料理が特徴です。
醤油やトウチという旨味の強い調味料をこれでもかと加えて作るので、とても濃厚な味付けが特徴です。台湾の熱炒料理とも似た香港の避風塘料理、現地では専門店もあるようですが、ぜひ日本でも再現してみましょう。
それではレシピです。
[材料]
骨なし鶏もも肉 ……… 500g
ニンニク ……… 100g
トウガラシ ……… 1本
[調味料1]
醤油 ……… 大さじ1
卵 ……… 1個
片栗粉 ……… 大さじ1
[調味料2]トウチ ……… 5g
塩 ……… 小さじ1/2
砂糖 ……… 小さじ1
酒 ……… 大さじ1
[作り方]
1.ニンニクをみじん切りにする。トウチをみじん切りにする。骨なし鶏もも肉を一口サイズに切り分け、調味料1の醤油と卵を混ぜ合わせたものに浸けておく。鶏もも肉の表面に醤油と卵が回ったら、片栗粉をまぶしておく。
2.熱した鍋に500ccほどのサラダ油を入れ、160度まで加熱する。これにニンニクを丸ごと入れて全面がきつね色になるまで火を通す。火が通ったら取り出して油を切っておく。
3.作り方2の油の温度を160度に保ち、作り方1の鶏もも肉を入れて強火で3-4分ほど揚げて火を通す。火が通ったら取り出して油を切っておく。
4.作り方3の鍋の油を少量だけ残して残りを捨て、トウチとトウガラシを香りが出るまで炒める。続いて作り方2のニンニクと作り方3の鶏もも肉を入れ、調味料2の塩、砂糖、酒を振りかけて中火でよく書き混ぜながら加熱する。酒の水気が無くなるまで加熱したら器に盛り付けて完成。
Point!
一度揚げたものをフライパンで炒めながら調味します。味をつけるときは中火で加熱しましょう。
1 コメント :
材料ニンニク100gとありますが、作り方1でニンニクをみじん切りにしてるのに、作り方2でニンニクを丸ごと入れてるのですが、丸ごとてみじん切りの分合わせて100gなんでしょうか?
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