酸菜魚片湯│白菜漬けと白身魚のスープ

難易度:☆ 調理時間:30分以内
台湾の家庭料理『酸菜魚片湯│白菜漬けと白身魚のスープ』のレシピを紹介します。白菜の漬物を刻み白身魚(レシピではタイ)の切り身と一緒に煮込んで作るスープです。酸味と野菜の滋味が魚のうまみを引き出すお手軽絶品料理です。

中国の一部地域では白菜の漬物を「酸菜」と言います。

日本でも酸の字はよく使いますが、対義語であるアルカリの中国語は少々注意が必要です。中国の大陸部、要は普通話ではアルカリのことを「碱」、台湾華語では「鹼」と書くちがいがあるのです。発音は両方とも Jian3 で異体字の関係にあるのですが、鹼の簡体字が碱というわけではないのでちゅういしましょう。

ちなみに鹼の簡体字は 「硷」です。石鹸の「鹸」も中国でつかえますが、正字ではなく俗字扱いになります。複雑ですね。

しかし日本語でアルカリや塩基というより、「()」の一文字で済んでしまうのは中国語の便利なところですね。

中学校くらいではアレニウス酸(H3O+とOH-)についてのみ学ぶと思いますが、高校過程より先ではブレンステッド酸やルイス酸などの概念が登場します。ブレンステッドの理論を中国語で「酸鹼質子理論」、ルイスの理論を「酸鹼電子理論」などと呼びます。質子はプロトンの意味です。日本語と違い陽子とは書かないのでこちらも注意しましょう。

酸とアルカリの反応したものを「鹽(塩)」というのは日本語と同じです。中国語も上達してくるとどうしても文学などに行ってしまいがちですが、中学や高校の理科系の教科書を読んでいるのも新しい発見があって楽しいですよ。

言葉はただのツールです。身につけるよりも、身につけた後でそれを使って何をするかが大切なは図です。そしてそれは学校では教えてくれないのです。

料理は作って食べるという目的がはっきりしているので言語よりもその点はシンプルでいいですね(笑)。



[材料]
タイ ……… 350g
白菜漬物 ……… 120g
ショウガ ……… 10g
ネギ ……… 10g
水 ……… 1500g


[調味料]
塩 ……… 小さじ1/2
固形ブイヨン ……… 少々
酒 ……… 大さじ1

[作り方]
1.タイを薄切りにする。白菜漬物を2cmくらいの間隔に刻んでおく。ショウガを千切りにする。ネギをぶつ切りにする。

2.鍋に水をと白菜漬物、ショウガ、ネギを入れ、 加熱して沸騰させる。

3.タイの切り身と固形ブイヨンと酒入れ、タイに火が通ったら塩で味を調えて完成。

Point!
白菜漬物にはかなり塩分が含まれるので、塩の量は最後に好みで調節してください。

写真のように少量のトウガラシを加えても良いでしょう。

他にもパイナップルの切り身を加えて酸味と甘みを加えたりする作り方があります。意外にどんな食材とも合うのでいろいろと試してみてください。


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