本日はすこし珍しい客家料理を紹介しましょう。その名も『鳳梨炒豬肺│豚肺のパイナップル炒め』、名前の通り豚の肺を使った料理です。『豬肺黄梨炒木耳』や『鹹酸甜』と呼ばれることもあります。
客家料理には「四炒」と呼ばれる代表的な四つの炒め物があり、『客家小炒』、『薑絲大腸』、『鴨血炒韭菜』または『豬肚炒韭菜』、そしてこの『鳳梨炒豬肺』を指します。炒め物の多い客家料理の中で調理方法と味を代表する四つの炒め物で、それぞれ独特の美味しさがあります。日本ではなかなか食べられない日本人好みの料理です。台湾旅行で客家料理の店を訪れるなら、どれかひとつは必ず注文しましょう。初めて客家料理を食べる人も、どれか一つを頼んでおけば間違いがありません。
豚の肺という特殊な食材を使いますが、肉屋で「ふわふわ」などの名前で売られているので、機会があれば調理してみましょう。独特のプリプリした食感で、味のしみこみやすい食材なので、さまざまな料理に応用できます。
難易度:
☆☆
調理時間:
30分以内
材料:
豚肺 ……… 350g
パイナップル ……… 60g
黒キクラゲ ……… 30g
ネギ ……… 1本
(本来は葉ニンニクを使う。)
唐辛子 ……… 1本
生姜 ……… 20g
調味料:
黄豆醤 ……… 大さじ1
(ない人は味噌で代用する)
砂糖 ……… 小さじ1
酒 ……… 大さじ1
醤油 ……… 大さじ1
作り方:
1.パイナップルは皮を剥き、1cmほどの薄切りにする。黒キクラゲはよく洗い、食べやすい大きさに切る。ネギ、唐辛子はぶつ切りにする。生姜は薄切りにする。
2.豚肺は水に浸けてよく洗い、食べやすい大きさに切る。沸騰したお湯に切った豚肺を通し、火を通す。
3.熱した鍋に大さじ1の油(分量外)をひき、作り方1の全ての材料を炒め香りを出す。続いて全ての調味料を加え、よくかき混ぜる。
4.作り方2の豚肺を加え他の食材となじむように混ぜて火を通したら完成。
Point:
炒めるのは強火で、作り方3-4の調理は数分で終わります。
全ての材料は焦がさないように注意してサッと火を通しましょう。
『鹹酸甜』の別名の通り、塩気、酸味、甘みがほど良く混ざり合った料理です。
豚肺の変わりにヒレ肉や豚とろなどの柔らかい部位を使っても美味しく作れます。
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